壁紙・クロス張替えのノウハウ

費用相場

壁紙・クロス張替えリフォームの費用相場

壁紙の相場とその種類

どの部屋にも張られていることの多い壁紙ですが、子供の落書きやタバコのしみなどで張替えを検討される方も多いと思います。また、壁紙を張り替えることで簡単に部屋の印象も変えることができるため、近年では人気なリフォームの一つとなっています。そこで今回は、主に使われる壁紙の相場とその種類の特徴について紹介していきます。

クロスの種類

一般家庭に使われる壁紙は主に以下の3つになります。

  • ビニールクロス
  • 布クロス
  • 紙クロス

一般的に多く使われているのはビニールクロスです。新築や中古でも指定しなければ基本的にビニールクロスになります。近年では、天然素材で作られている布クロスや紙クロスを好む方も多くなってきました。実際に張替えする際に気になるのが相場でしょう。それぞれの壁紙の張替えの相場はどれぐらいか、特長も含めて紹介致します。

ビニールクロスの張り替え相場

量産 機能
単価(1㎡あたり) 1,000円〜 1,500円〜
6畳(〜40㎡) 40,000〜50,000円 60,000〜80,000円
8畳(〜50㎡) 50,000〜60,000円 75,000〜100,000円
12畳(〜80㎡) 800,000〜100,000円 120,000〜160,000円
トイレ(〜10㎡) 25,000〜35,000円 30,000〜40,000円
洗面所(〜20㎡) 30,000〜45,000円 35,000〜50,000円

ビニールクロスは、大きく分けると量産(普及)クロスと機能クロスに分けることができます。量産クロスは柄などのないシンプルなものが多く、多少の模様の違いの中から選ぶことができます。一方、機能クロスは柄が豊富にあり、防臭や防カビ効果、また汚れの付きにくいものなどがあり、近年では人気になっています。

ビニールクロスのメリット

デザインが豊富

折り目調や塗り目調、石柄調など、シンプルな中にも違いがあり、花柄や木目柄、キャラクターなど数多くのデザインがあります。

価格が安い

6畳一間であれば10万円以下と、とても価格が低く検討しやすいクロスです。ホームセンターでも売っているので、やろうと思えばDIYも可能です。

手入れが楽

ビニール素材のため水吹きが可能で、ちょっとした汚れであれば落とすことができます。ですので、洗面所やトイレの水回りクロスとしても利用されることが多いです。

防臭や防汚などの機能がついているものがある

トイレなどに使用する場合、防臭や防汚れの機能付きにすると気になる臭いなどを軽減することができます。

ビニールクロスのデメリット

通気性・調湿性がない

通気性がないため、湿気の多い場所ではカビが生えやすいので注意が必要です。水回りなどの湿気が多い場所では換気が必要です。

アレルギー物質(ホルムアルデヒド)が使われている

ごくわずかではありますが、ホルムアルデヒドが使用されているため、自宅での処分などには向きません。アレルギー物質といっても、きちんと点検が行われ、基準を下回るものなので、有害というわけではありません。ただ、気になるようでしたら使用を控えた方が良いかもしれません。

頻繁に張り替える必要がある

湿気によって剥がれてしまったり、縮んでしまったりするため10年〜15年に一度張り替えが必要と言われています。

布クロスの張り替えの相場

レーヨン 不織布 シルク
単価(1㎡あたり) 1,500円〜 2,500円〜 10,000円〜
6畳(〜40㎡) 60,000〜100,000円 80,000〜100,000円 400,000〜500,000円
8畳(〜50㎡) 75,000〜120,000円 130,000〜180,000円 500,000〜600,000円
12畳(〜80㎡) 120,000〜180,000円 200,000〜280,000円 800,000〜1,000,000円

布クロスは、織り方によって印象が変わったり、長い間使用すると色褪せて味が出て来たりと、布ならではの楽しみ方があるのが特徴です。また、天然素材で出来ているため、原料の種類によって価格が異なります。

自然素材ならではの風合いや、安全性から、好んで布クロスを選ぶ方も少なくありません。ビニールクロスと違い、丈夫であるため頻繁に張り替えは必要ありません。ただ、汚れが落ちにくいなどの欠点もあるため、張る場所には気をつけた方が良いでしょう。

布クロスのメリット

天然素材である

自然な風合いを楽しむことができます。

吸湿性・放湿性がある

多少湿気のある場所でもカビが生えにくく、快適に過ごせます。

丈夫である

布であるため、比較的丈夫にできています。壁への粘着力も高いため剥がれにくく、ビニールクロスほど頻繁に張り替えなくても大丈夫です。

布クロスのデメリット

価格が高い

ビニールクロスに比べると平米単価が高く、一部屋張り替えるとなると値段も大きくなります。

施工が難しい

はり合わせる際の継ぎ目などがわかりやすいため、綺麗に繋ぐのが難しく、業者の腕によって仕上がりが変わります。

汚れが落ちにくい

布のため、汚れが染み込んでしまい、一度汚れるとなかなか落とすことができません。

紙クロスの張り替えの相場

天然和紙 撥水・防汚加工品 欧米製 楮和紙
単価(1㎡あたり) 1,500円〜 2,000円〜 3,000円〜 15,000円〜
6畳(〜40㎡) 60,000〜80,000円 80,000〜100,000円 120,000〜200,000円 600,000〜700,000円
8畳(〜50㎡) 75,000〜120,000円 100,000〜150,000円 150,000〜250,000円 750,000〜100,000円
12畳(〜80㎡) 120,000〜180,000円 160,000〜200,000円 240,000〜350,000円 1200,000〜1,600,000円

紙クロスは欧米で使用されることの多いクロスです。柄が豊富で好みに合わせて楽しむことができます。また、和紙素材のものなど、天然素材で出来ているため、環境に優しいのも特徴です。

日本ではあまり多く使用されていませんが、紙ならではの独特な高級感があることと、通気性も良いためこだわりのある方には紙クロスは人気が高いです。ただし、素材自体が薄いため、下地処理が綺麗でないと仕上がりが綺麗になりません。簡単に張れるビニールクロスとの違いを理解し、信用できる業者を選びましょう。

紙クロスのメリット

天然素材である

天然素材であるため、色あせなどの風合いを楽しむことができます。

通気性が良い

布クロス同様通気性が良いため、寝室などで使うと快適に過ごせます。

高級感がある

和紙素材のものや欧米製のものでは、ビニール素材では出せない味のあるものが多いです。他にはない高級感を出すことが可能です。

紙クロスのデメリット

施工が難しい

紙のため伸縮があるため、継ぎ目が出やすいことと、薄いため下地の不陸を拾ってしまうため、下地の処理を綺麗に行う必要があります。

水、汚れに弱い

素材が紙のため水や汚れなどには弱いです。水廻りには向かないクロスです。

価格が高い

ビニールクロスに比べるとかなり高価です。ポイントで使うなどするといいかもしれません。

まとめ

いかがでしたでしょうか。ビニールクロス、布クロス、紙クロス、それぞれ良いところ悪いところが分かっていただけたと思います。布クロスや紙クロスは全部屋に張るとかなり高額になってしまうので、好みのものがあれば、一面の壁のみに張るなど、ポイントで使用するのも良いかもしれません。自分だけの素敵な空間が作れると思います。