
リフォームポイント
部屋別の壁紙・クロスの選び方
公開日:2015年07月29日
リビング・ダイニング編
飽きのこないシンプルな壁紙を
リビングやダイニングの壁紙は長時間過ごしても飽きがこない、シンプルで落ち着いた色合いのものを選ぶようにしましょう。
ベージュやオフホワイトといった明るく色味が少し入ったものを選ぶと、落ち着きだけでなく広くて開放感がある空間にもなります。フローリングやカーテン、ソファなどの家具とも合わせやすいです。
リビング・ダイニングに個性を出したい場合
リビング・ダイニングは、あまり主張しすぎないシンプルな壁紙を選ぶことが基本です。
しかし、少しは冒険したい、個性を出したいという場合は、部分的に色や柄を加えてみるのも良いでしょう。
たとえば、ドアを開けて真っ先に目に入る正面の壁一面だけを少し濃い色にしてみたり、ソファに座った時に視界に入る壁の一部に柄を入れてみたりするなどの方法があります。
全体を個性的にするよりも、一部にアクセントをつけることで、落ち着いた中にも印象的な演出をすることができます。
リビング・ダイニングに求める機能
人が頻繁に出入りするリビングやダイニングは、汚れやすく、臭いも気になるところです。
そのため壁紙には、消臭性や汚れ防止機能が求められます。タバコを吸う人やペットを飼っている家庭は特に配慮が必要です。
また、キズもつきやすい場所のためキズに強い表面強化がされた壁紙を選ぶことも求められます。
和室編
本格的な和室
本格的な和室には、和素材の壁紙が良く合います。落ち着いた雰囲気を出してくれる、じゅらく調や網代調などがおすすめです。また、床の間などの一部部分を和紙柄やアクセントがある色などにすることで、おもむきのある本格的な和室になります。
モダンな和室
モダンな和室にするには、織物や和紙のような素材感のある壁紙を選ぶといいでしょう。その際、壁や天井などを白系や明るめの色でまとめるとより印象が強まります。他にも塗り壁風の壁紙や、格子柄が入った壁紙などでも変化をつけてみるのもいいでしょう。
また天井とも統一感をもたせ、あじろ風天井や天然素材を選んだモダン和室もおすすめです。
リビングとのつながりを考えた和室
洋室と和室に一体感をもたせたいときは、天井と壁は同じ壁紙を選び、シンプルな色味や柄で統一すると良いでしょう。すっきりとまとまりのある印象になるだけでなく、繋がりをもたせ、部屋を広く見せる効果もあります。
またシンプルな柄などにすることで、多目的に部屋を使うことができるのも利点でしょう。
子供部屋編
成長に合わせた壁紙を
子供は成長も早く、年を重ねるにつれて個性も出てくるため、子供部屋の壁紙は成長に合わせて選ぶことが大切です。
小学校低学年くらいまでは、カラフルなキャラクターや動物柄、星や花模様などが喜ばれます。部屋にあるお気に入りの物と壁紙をコーディネートするのも、楽しさやかわいらしさがアップして明るい印象の部屋になります。
中学生以上の子供がいる時にリフォームされる場合は、将来を考えシンプルな壁紙がおすすめです。シンプルな壁紙でもカーテンや小物で部屋の印象をいろいろ変えられるため、子供の好みによって部屋を作ることができます。子供の年齢によっては自分で選ばせてみるのもいいでしょう。
機能が付いた壁紙を選ぶ
子供部屋の壁紙には落書きや小さな傷などがつきものです。そこでおすすめなのが汚れ防止や表面の強化など機能付きのものです。
表面が撥水コーティングされているものは、拭くだけで汚れが落ちやすく手入れが簡単です。アレルギーが心配な子供がいる場合は、防カビ機能の付いた壁紙を選んでもいいでしょう。
また、机に向かって勉強する時間が増える中学生以上の子供なら、マイナスイオンを発散させる機能のものを選べばリラックス効果抜群です。
寝室編
落ち着いた色味を選ぼう
1日の疲れをリセットするためにも、寝室は落ち着いた雰囲気にすることが大切です。
寝室には、色が鮮やかな原色系よりもベージュや白、ブラウンなど淡い色合いの壁紙が適しています。ただし、白などは真っ白よりもやや暗めの色のほうが目にも優しいです。床や家具との相性も良く、ナチュラルで落ち着いた空間を演出してくれるでしょう。
その他にも淡いグリーンやブルーを取り入れると、視覚的な癒し効果によって良質な睡眠にも繋がると言われています。また、北向きの寝室であれば暖色系の色にすることで、あたたかみのある空間に様変わりします。
このように、寝室の間取りの位置や自身にとって落ち着ける色を選びましょう。
個性的な寝室にする
寝室は家の中で最もプライベートな空間なので、あえて色や柄が個性的なものを選んで自分好みの空間にしてみるのもいいでしょう。
ホテルのような寝室にしたい場合は、大胆な柄物や色味の壁紙を選ぶと高級感を演出してくれます。
また、全面に柄や色を配置するのに少し抵抗がある方には、アクセントとして1面だけに別の色や柄を取り入れるデザインにしてみても、個性的な寝室になります。
より快適になる壁紙の機能を選ぶ
快適な寝室を保つためには、さまざまな機能を備えた壁紙を選ぶことが大切です。
人が長時間就寝する寝室は、湿気や臭いがこもりやすい場所でもあります。そこで、吸放湿性や消臭機能がついたものにすることで、常に快適な環境にすることができます。
また、天然のミネラル鉱石を含んだ壁紙は、部屋中にマイナスイオンを拡散してくれるので森林浴と同様の癒し効果を得られます。
より快適な寝室を作るには、壁紙がもつさまざまな機能の中から適したものを選びましょう。
トイレ・洗面編
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高機能な壁紙を選ぼう
水回りの中でも、トイレや洗面所は汚れやすく清潔に保つのが難しい所です。表面が加工されたフィルムの壁紙は、表面強度が高く汚れを防止するだけでなく、抗菌も期待できる為おすすめです。また、消臭機能がついたものなど、高機能な壁紙を選ぶことで衛生的で手入れも簡単になります。
色や柄をバランスよく配置する
トイレや洗面所はリビングのような広い空間ではないため、濃い色や大きい柄よりは圧迫感を与えない小さな柄や薄い色がおすすめです。
大きな柄を使いたい場合は柄の部分にだけ薄い色を持ってくる、濃い色を使いたい場合はアクセントとして一部分に使うなど、使う面積を少なくし目立たなくするとバランスが保てます。
色合いは、洗面所なら洗面ボウルやラックに、トイレなら便器の陶器の色に合わせて選ぶとすっきりまとまった空間になります。
トイレが複数ある場合
トイレがいくつかあるケースでは、コンセプトに合わせた選び方がポイントです。
統一感のあるすっきりした家にしたい場合は同じパターンの壁紙に、少しだけ雰囲気にアレンジを加えたいなら1階と2階で色違いというのも素敵です。
また、それぞれのトイレを主に使う人に合わせた雰囲気づくりも大切です。来客用として使うトイレには落ち着きやエレガントをモチーフにしたデザイン、家族用で小さな子どもが使うトイレならポップな柄やアニマル柄などを選んで楽しんでみるのもいいでしょう。
キッチン編
キッチンは汚れに強い壁紙
毎日料理をするキッチンでは、水はねや油汚れが多く、手入れも大変な場所のため防汚タイプの壁紙がおすすめです。普段の手入れが簡単になり、清潔に保つ事ができます。
また調理の臭いや生ごみの嫌な臭いも気になるため、消臭にも気を配りたいところです。消臭機能がついた壁紙はキッチンの嫌な臭いを取り除いてくれます。
キッチンに合う壁紙とは
キッチンの壁紙にベージュなどの温かみのある色や柄を取り入れると、落ち着いた空間で料理をすることができます。反対に、明るいカラーや柄が入った壁紙は、料理中も楽しく過ごすことができるでしょう。
黄色やオレンジなどの暖色系は食欲を増進させる効果や、料理を美味しく見せてくれる効果があり、選ばれることの多い色です。
しかし、基本的には大きな冷蔵庫やシステムキッチンの色に合わせたほうが良いでしょう。全体的に統一感が生まれ、スッキリとした印象になります。
だだし、一般的にキッチンは食器棚や冷蔵庫などの大きめの家具を置くことが多いため、それほど壁紙が見えないかもしれません。大きな柄や明るいカラーではなく、全体的にまとまりのある空間に仕上げるために、同色でシンプルな壁紙をおすすめします。
階段・廊下・玄関編
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シンプルで明るくみせる
暗く、狭く感じがちな玄関や廊下、階段などには、明るさと開放感をもたらすシンプルな淡い色の壁紙がおすすめです。特に、天井部分に明るい色を配置することで高さも感じられます。
また、廊下は部屋と部屋をつなぐ大事な空間なので、柄はシンプルに、色合いは統一感を出しやすいホワイトやベージュなどのベーシックカラーを使えばスッキリとまとまります。
明るく誰にでも好まれるのは白が基調の壁紙ですが、少し物足りないと感じるようであれば、表面に凸凹のあるものや和風住宅なら織物調もおすすめです。北向きの玄関では明るい色が効果的です。
汚れ防止や消臭機能がついた壁紙に
手垢などが付きやすい玄関や廊下、階段には、汚れ防止機能や撥水コート機能がついた壁紙を使うとサッとひと拭きの簡単なお手入れで済みます。また玄関はお客様を迎える場所のため、臭いにも気を使います。消臭機能の付いた壁紙を選ぶことで、気になる臭いを素早く消して、玄関はいつもクリーンで快適な空間が保てます。