
リフォームポイント
玄関と廊下の壁紙の選び方
公開日:2019年02月13日
玄関やそこから繋がる廊下は、玄関ドアを開けて最初に目に入るおうちの第一印象とも言える場所です。また玄関や廊下はご家族が一日のうちに何回も通る場所であり、荷物などを持って通ることも多くその壁紙は汚れやすいです。
では、おうちの顔である玄関と廊下にはどのような壁紙がふさわしいでしょうか?今回は玄関と廊下の壁紙の選び方についてご紹介します。
壁紙リフォームで玄関や廊下の印象が変わる
ご家族が外から帰ってきたとき、来客を迎えるとき、玄関は明るく印象の良い場所にしておきたいものです。そこで、玄関やそこから繋がる廊下は壁紙をリフォームすることで印象は大いに変わります。
玄関や廊下は、基本的に狭い空間が多く、明りとりの窓や欄間が少なければ日中でも照明を点ける必要があります。そこで、玄関を広くしたり窓を新しく設けて明るくしたりとリフォームすることは可能ですが、そこまで費用を掛けることを考えていない場合、印象を変える壁紙リフォームを行うことをおススメします。
目的を考えて壁紙の種類、色を選ぶことが大切
お部屋の印象が変わる壁紙リフォームは、慎重に壁紙を選ばないと、リフォーム後に後悔することが多いです。壁紙は種類も多いので、完成後に後悔することの無いように選びましょう。
壁紙を選ぶときに一番大切なことは、壁紙を使用する場所の目的と役割を考えることです。壁紙の色選びも目的に合わせた色を選ぶことが大切ですが、暗いイメージの玄関や廊下を明るく清潔に見せるには、ホワイトまたはベージュ色がふさわしいでしょう。また壁紙の種類によっては色々な機能を持つ機能壁紙があります。お部屋に合わせてその機能を生かせる壁紙を取り入れると良いでしょう。
玄関や廊下の雰囲気、照明器具との相性を考える

玄関や廊下の壁を照らすためには壁紙と照明の相性がとても大切です。壁紙が新しくきれいになったために既存の照明器具の色あせや黄ばみが目立ってしまうというケースがあります。壁紙を張替える場合、同じタイミングで照明器具の取替えを検討してみると良いでしょう。
間接照明を取り入れることにより、玄関や廊下が見違えるほどおしゃれな空間になります。間接照明には明るさのパワーが小さいものから大きなものまであり、照射角度によりお好みの光を演出することができます。
白っぽくて光沢のある壁紙の場合は、光を反射しすぎて明るさが強くなるので照明は控えめにし、濃い色で光沢のない壁紙の場合は、光を吸収して暗くなるため、光の明るさをワンランク上のものにしましょう。
凹凸のある壁紙を選ぶことにより、光の当たり具合で柄が浮いて見えるものなど、照明との演出でデザイン性のある玄関や廊下になります。
既存照明を交換しない場合は、壁紙の張替えの際に注意が必要
玄関や廊下の既存照明をそのまま使用する場合に注意が必要なのが、天井直付けの照明を一度外してクロスの張替えを行うように依頼しておくと良いでしょう。もし後日、形の違う照明を取り換える場合、照明を外した部分に壁紙が無いと言うことが起きないようにしておくためです。
玄関・廊下には匂いと汚れに強い壁紙を選ぶ
玄関や廊下は人の出入りが多い場所です。その為、どうしても汚れや匂いなどが付きやすく、せっかくきれいな壁紙にリフォームしても、また汚れがつくのではショックです。そこで、新しく張替える壁紙は汚れがつきにくく、高い消臭効果のあるものを選ぶことで悩みも解決できます。
玄関や廊下の壁はどうして汚れやすいのでしょうか?
人が頻繁に通る場所であることが最大の理由であると考えられますが、十分な幅がある廊下でも、大きな荷物を持って出入りしたり、ベビーカーや車いすなどを玄関に出し入れすることがある場合、無意識に壁を擦ってしまい、汚れをつけてしまったり、傷つけてしまうことがあります。
また、小さな子供さんがいる場合、外から帰ってきた手で壁に触り、手あかをつけることもあると考えられます。このような、手あかなどを簡単に拭きとれる壁紙や、傷がつきにくい耐久性のある壁紙を選ぶことで、汚れや傷を気にせずに快適な生活が送れます。
では、玄関に入った時の匂いはどうでしょうか?他所のお家を訪問したときに、玄関に入った途端、匂いが気になるという経験はありませんか?それぞれ、お家によって独特な生活臭のようなものはあるのは仕方がないことですが、それでお家の第一印象を悪くするのは辛いです。
玄関臭の中で、一番匂いを発している場所は、靴入れだと考えられます。特に成長期の子がいる場合、靴の匂いが強い場合があります。その他にペットの匂いや調理したものの匂いなどがあります。ですので、使用する壁紙は消臭効果があるものを選ぶようにすると良いでしょう。
汚れたらサッとひと拭きで、お手入れ簡単な壁紙、傷に強く耐久性の良い壁紙、消臭効果がある壁紙でリフォームすることをおススメしたいです。
ペットがいる家庭には特に機能性クロスがおすすめ
お家に猫ちゃんやワンちゃんなどのペットを飼っている場合、自由にお家の中を歩き回ることで、壁紙などにキズや汚れを付けることがあります。廊下をペットが歩くときに壁に身体をこすりつけてペットの匂いが壁紙についてしまうことも考えられます。
一緒に暮らしている飼い主さんは、毎日ペットと暮らすことで、お家についたペットの匂いに慣れてしまっているために匂いに案外気づいていない場合がありますが、たまに訪問されるお客様はどうでしょう?
それぞれお家には、そのお住まいの生活臭と言うものが付いているものですが、お客様が、玄関に入った瞬間にペットの匂いが鼻につくことは、第一印象があまり良くありません。
そのお客様が玄関を入り廊下を通る際に、ペットが付けた汚れや傷だらけの壁紙を見られたら、そのお家のイメージは悪くなる一方です。そこでペットを飼っているご家庭向けにおすすめの壁紙は機能性クロスです。ペットのための壁紙選びのポイントは、汚れや傷に強いのはもちろんですが、清潔で安心でなければなりません。
近年、様々な機能性のクロスが売り出されていますが、ペットを飼っているお家におすすめの機能性クロスは、傷や汚れが中性洗剤などで拭きとるだけで落ちる物や、一般の壁紙よりも10倍も強度があるクロスなどを選ぶと良いでしょう。
また、匂いを抑えたい場合におすすめなのが、消臭クロスです。消臭クロスとは、クロスの中に消臭剤が練り込まれているため、悪臭の原因となる臭気ガスを吸着し分解します。ペットの匂いだけではなく、タバコ臭やトイレ臭などの匂いも取り除いてくれる嬉しい機能です。
各メーカーのクロスの中から、ペット対応の機能性クロスを選ぶことで、人もペットも安心して暮らせるお住まいになります。
どうしても、壁にキズをつけてしまうペットの場合、壁に腰壁を作ることで避けることができます。腰壁とは、床面から腰の辺りまでが汚れやキズが付きやすいと言うことで、板材などを腰の高さまで取り付けたものを言います。玄関や廊下の両壁に、腰壁を作り上部に機能性クロスを張れば、キズや汚れもつかずおしゃれでモダンな空間になります。
第一印象を考えて明るく広く感じられる色を選ぶ
玄関はそのお家の顔とも言える場所です。お客様を最初に迎える場所だからこそ、明るく清潔なイメージが大切ですし、どうしても狭い空間になりがちなので広く見える壁紙を選びたいものです。
基本的に壁紙の色は白やベージュ系を選ぶと、開放感があって広く明るいイメージになります。柄は、できるだけ無地に近い方が、広さを感じることができます。玄関から廊下が繋がっている場合、同じ壁紙を使用することによってバラバラな印象にならず、上品な空間に仕上がります。
白色の壁紙だと冷たい雰囲気になると思われる方には、暖色系のアイボリーやベージュを使用すると暖かいイメージに仕上がります。もちろんそれぞれ好みがありますが、家の顔となる玄関の壁紙は暗い色を避ける方が良いでしょう。
玄関から続く廊下の壁紙も、天井と壁の色を統一することで狭い廊下でも広がりを感じることができます。柄を使う場合はパターン柄を使用すると広く開放感のある空間に仕上がります。
玄関や廊下を壁紙でおしゃれに見せるポイント
寝室や子供部屋であれば個室として個人の好みで壁紙などを選べば良い所ですが、玄関や廊下のように共有の場所の場合、誰からも好まれるものを選ぶことが大切です。
オフホワイトやベージュの壁紙を選び、明るく温かい印象にすれば間違いはないのですが、それでは無難すぎて、おしゃれなイメージにならないと思われる場合におすすめのポイントをご紹介します。
木目調やレンガ柄を取り入れる
同じオフホワイトやベージュの壁紙でも、白の木目調やレンガ柄を取り入れてみるのはいかがでしょう。白の木目調であれば、今流行りの北欧風イメージになります。
また、外国のインテリアのようなレンガの壁を取り入れたい場合、実際にレンガを使用すると費用も高くなりますが、レンガの色や質感などをプリントした壁紙なら、気軽に壁に取り入れられます。玄関や壁には重厚な色より、ナチュラルな色を選ぶことをおすすめします。
既存の壁紙の上からでも貼ることができるものが販売されています。アクセントに少し取り入れて雰囲気を変えてみてはいかがでしょうか。
アクセントクロスを取り入れる

玄関や廊下をおしゃれなものにしたい場合におすすめなのが、アクセントクロスです。このアクセントクロスですが、壁のある一面に、違う色や柄の壁紙を取り入れることを言います。
アクセントクロスは、空間を広く感じさせる効果があります。アクセントクロスを取り入れる場所を、玄関を開けて一番先に目が向かう場所に使うと印象的になり、かつ、効果的です。例えば、玄関を開けてすぐ正面が壁の場合、その壁の部分に取り入れます。
そうすることで、奥行きが感じられて印象が言い玄関になるでしょう。
色も奇抜な色ではなく、落ち着いた色や柄が少し入っているものを取り入れるとおしゃれな空間になります。
lixilのエコカラットを利用する
LIXILのエコカラットは、家の中の空気を美しくするインテリア壁材です。季節を問わずに、快適な湿度を保つ機能と、ニオイや有害な物質も低減するため、玄関やリビングなどに利用することで、カビやダニの住みにくい環境を作り、生活悪臭も低減します。
デザイン面も凹凸があるため重厚感があり、様々な形状のものや色も豊富で、インテリアにあったものを選ぶことができます。価格が少々高いと言われていますが、湿気・結露・不快臭・有害物質を低減してくれると考えれば、電気代も不要でエコな壁材と考えられますね。
エコカラットは床から天井までの壁一面ではなく、目に入る一部分だけでも効果的です。おしゃれさを簡単に引き出すためには適しています。
まとめ
玄関、廊下の壁紙の選び方をご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
玄関は家の顔ですので、常にきれいに保ちたいところです。照明とのバランスやおしゃれさを演出して簡単に印象の良いお家に生まれ変わらせることができます。
玄関と廊下のクロスを張り替えることを検討してみてはいかがでしょうか。