
リフォームポイント
洗面所・脱衣所の壁紙の選び方
公開日:2019年02月19日

インテリアを計画する時に、洗面所・脱衣所を最もこだわりたいという方は少ないと思います。それは、LDKとは異なり、あまり来客に見られる空間ではないからだと思います。
しかし、ご家族の利用頻度で考えると、必ず毎日利用する洗面所・脱衣所の内装には拘るべきという考え方もあります。
壁紙は種類も非常に豊富で、いざ選ぶとなると色や種類を決めるのに迷う方はいらっしゃるのではないでしょうか。
今回はそんな洗面所・脱衣所の壁紙の選び方をご紹介しています。洗面所・脱衣所の壁紙選びをするにあたり、どのような考え方で選べば良いのかお役立てください。
洗面所・脱衣所には機能を持った壁紙が適している
消臭効果のある壁紙
消臭効果がある壁紙は、生活臭等を消臭、緩和してくれる壁紙です。表面に消臭剤がつけられており、臭い成分に反応して吸着・消臭してくれるという仕組みです。
防カビ効果のある壁紙
湿気の多い部屋では壁紙にカビが生えてしまうという事があります。そんなお部屋にオススメなのが、防カビ機能付きの壁紙です。
カビの胞子は放っておくと人体に悪い影響を当てえてしまい、小さなお子様がいらっしゃる方はアレルギーの原因になってしまうこともあります。防カビ処理が施された壁紙を部分的に貼ることもできますので、洗面所・脱衣所のように慢性的に湿気がたまる部屋にはオススメです。
抗菌効果のある壁紙
衛生面で気になるという場合は抗菌効果がある壁紙をお勧めします。表面に抗菌剤が使用された壁紙で、あらゆる種類の菌の増殖を防ぎ、抑制する効果があります。温度、湿度が高い場所では菌が繁殖します。その菌を抑制してくれる壁紙です。
ご家族の中に高齢者や小さなお子様がいらっしゃる場合は、免疫力が高くないため、衛生的な洗面所にすることができます。防カビ効果よりもワンランク上の効果があるといったイメージです。
吸放湿効果のある壁紙
カビや菌を防止する種類の壁紙とは考え方を変え、そもそも壁紙に吸湿・放湿効果を備えたものです。そもそも日本は湿気が多く、特に梅雨時期は非常に高い湿度を記録します。
洗面所・脱衣所はお風呂の湯気が入る上に、窓を開けても外気の湿度が高いとあまり換気の効果も見込めず、結果カビが生えてしまいます。お金をかけて調湿効果のある漆喰壁や珪藻土壁を計画する方法もありますが、そんな効果を壁紙でも実現したのがこちらの壁紙というわけです。
カビや菌の増殖を抑制する方法とは異なり、壁紙に調湿機能をつけることで、カビが生えにくい乾燥した快適な空間を保つ効果があります。
防汚効果のある壁紙
表面にフィルム加工を施した種類の壁紙です。抗菌効果の壁紙と間違えがちですが、抗菌剤が入っているのではなく、壁紙をコーティングしたようなイメージです。
一般的なクロスではお掃除しづらかった汚れが、水拭きや中性洗剤を使って落とすことが出来ます。洗面所やお風呂から出てきた際の水がかりで起こる汚れなどを簡単に拭き落とせます。
壁面ごとに壁紙を貼り分けて効果を最大化させることも可能
すべての機能を包括したような壁紙は残念ながらありませんが、それぞれの壁紙を壁面ごとに使い分けるという方法もございます。
例えば、吸放湿効果のある壁紙は天井面に計画し、汚れがつきやすい洗濯機周りの壁紙には防カビ効果や抗菌効果の壁紙を計画、洗面台付近には防汚効果のある壁紙といった具合です。どうしてもコンパクトな洗面所・脱衣所で、貼りわけは難しいという場合もあるかもしれませんが、家族構成や生活スタイルと照らしあわせて、どの機能性壁紙が最もご自宅に合っているかを考えてみてはいかがでしょうか。
窓がない洗面所の場合は明るさを意識する
洗面所や脱衣所はコンパクトな部屋が多く窓が無い場合もあるのはないでしょうか。集合住宅に住んでいる方は特にそうだと思います。
窓が無いと外からの明かりを採ることができません。常にライトを利用していると思います。
なるべく明るく見せるためには、壁紙の色を明るめにすることが大切です。また、ライトの明かりが映える色の壁紙にすることもひとつです。ホワイト系でまとめたり、柄も多用しない方が明るさを演出できます。
窓もなく狭い洗面所・脱衣所にはホワイト系の壁紙を使う
膨張色であるホワイト系の壁紙を持ってくることで、狭さをある程度緩和させることができます。洋服は明るい色は膨張色と言って、太って見えてしまうと言われます。壁紙選びも同様で、ホワイト系の明るい壁紙を使うことで、壁面が広く明るく感じられます。
洗面所・脱衣所をおしゃれにするための壁紙テクニック
洗面所は鏡もあってお化粧や髪の毛をセットする場所でもあります。なるべくおしゃれにしておきたいという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
洗面所・脱衣所はLDKや寝室と比べてコンパクトなお部屋なので、少し色柄を加えるだけでもガラッと印象が変わります。
こちらでは、よくある真っ白な壁紙の洗面所・脱衣所をおしゃれにするためのテクニックをご紹介します。
大柄の壁紙をアクセントに
壁紙は色が異なるだけの単色系だけでなく、大きな柄や絵が描かれた壁紙があります。一見派手で、採用するには勇気が要りそうな壁紙ですが、そんな壁紙をどこか1面だけに貼ってしまうというアイデアです。全面に貼ってしまうとうるさくなってしまいますが、1面なら差し色のように部屋の印象を変えてくれます。
質感が感じられる壁紙を天井に
最近の壁紙は、その質感まで非常にリアルに表現されており、木目調や網代張りのような柄の壁紙まで取り揃えられています。そんな壁紙を天井に利用するだけで、本格的な和風の洗面所・脱衣所にイメージチェンジができます。
タイル柄の壁紙で水回りを鮮やかに
上記のように木目調が各種あるように、タイル調の壁紙というのもございます。こちらも非常にリアルで、本当はタイルを貼りたいけど、手間とお金をかけたくないという方には非常におすすめです。
洗面所・脱衣所をおしゃれにするための壁紙テクニックまとめ
色柄を選ぶことはつまり、趣味や好みを取り入れるということだと思います。素敵な壁紙は多数ありますので非常に悩ましいとは思いますが、出来るだけ飽きがこないデザインを選ぶことをお勧めします。壁紙は主役ではなくあくまで脇役です。お部屋だけで見ると、アクセントとして計画した壁面はとても目立ちますが、その中に日用品や洗面台のデザインが入ってくると、まるで背景のような立ち位置になります。毎日利用する場所だからこそ拘りたい場所ですが、毎日見るだけに飽きがこないことも重要なポイントです。
まとめ
機能性やデザインなど、いろんな視点で壁紙の選び方についてご紹介しました。
選び方のポイントをいくつかご紹介しましたが、全て取り入れることは難しいでしょう。ですので、優先順位を付けて、機能性やデザイン性を高めて居心地の言い場所にしてください。