壁紙・クロス張替えのノウハウ

リフォームポイント

トイレの壁紙の選び方と張替えの費用相場

トイレの壁紙

壁紙の選び方といっても、何を目的とするかで壁紙の選び方は異なります。トイレは、一般的に1畳~3畳ほどの広さで居住空間の中で狭い空間です。その狭い空間でさえも、来客にオシャレな印象を与えたいのか、生活空間の一部としてホッとできる空間にしたいのかで壁紙の選び方も変える必要があります。

つまり、目的と合致しない壁紙を選んでしまうと、失敗する可能性があるということです。そこで、トイレの壁紙の選び方をご紹介します。その他にもトイレの壁紙の張替え相場にも触れています。

黄色やオレンジ、緑はトイレ向きの色

トイレは人間が健康に生活するために欠かせない空間の1つです。もしも、トイレの壁紙の色1つで、トイレの機能性を高めることが可能だとしたら、壁紙の選び方は変わると思いませんか?

たとえば、黄色やオレンジ色には腸を活発にする働きがあると考えられています。また、緑色には腸の環境を整える働きが期待されています。でも、壁紙の色1つで、そこまでの効果が期待できるものなのかと疑問に思われるかもしれません。

実は、古代エジプト時代では「色」を使った病気の治療が行われていました。また、「運気」や「健康」、「美」を手に入れるために、それぞれの効果に合った色を神殿の内装に取り入れていました。数千年を経た現在においても世界中でカラーセラピーや色彩療法が行われているのは、「色」による効果が目に見える形で結果として出ているからなのでしょう。

もしも、お通じの悩みがあるのなら、トイレ向きの色の壁紙を選んでみるとよいかもしれません。

柄を選ぶなら小柄がおすすめ

トイレに柄物の壁紙を使いたい場合は、小柄を選ぶのがおすすめです。大柄の壁紙も素敵ですが、生活の一部であるトイレを落ち着ける空間とするのであれば、主張が強めの大柄の壁紙よりも小柄の壁紙の方が向いています。

また、小柄の壁紙は無地の壁紙に比べて、シンプルな印象の中にも小柄がオシャレなアクセントになります。

もしも、大柄の壁紙を選ぶのであれば、後ほどご紹介するアクセントクロスを参考に壁紙を選ぶことをおすすめします。

トイレ向きの素材はビニールクロス

トイレの壁紙に使用されるのは、織物クロスや紙クロス、ビニールクロスの3種類が一般的です。その中でトイレの壁紙に向いている素材はビニールクロスです。

ビニールクロスが織物クロスや紙クロスよりもトイレの壁紙として向いているといわれる理由は、合成樹脂で作られているので水をはじくという点です。そのため、お掃除の際に水がはねても染みないため、お手入れがしやすいというメリットがあります。

また、ビニールクロスは様々な色や絵柄を印刷することができるため、より自分のイメージに合ったデザインの壁紙を見つけることが可能です。

お手入れが簡単な高機能の壁紙

水回りであるトイレは、日々のお手入れが必要です。とくに、建物の構造上でトイレに小窓がない場合、湿気やニオイがこもりやすいため、こまめな掃除が欠かせません。清潔に保つために毎日掃除をするのは大変なことです。

そこでおすすめなのがお手入れ簡単な高機能の壁紙です。たとえば、以下のような機能があります。

  • 消臭機能(消臭剤やマイナスイオンによる消臭効果)
  • 高耐久性(水はねや汚れに強い)
  • 防カビ(カビの発生を抑える)
  • 吸放湿性(カビや結露を予防)
  • 抗アレルゲン、抗菌・抗ウイルス効果(塗布された薬剤が原因物質を吸着)

このように、トイレのデメリットを軽減するような壁紙を選ぶことで、日常のお手入れを簡単にすることが可能です。

高機能の壁紙の例として、LIXILの「エコカラット」やTOTOの「ハイドロセラ・ウォール」が挙げられます。

アクセントクロスを取り入れる

トイレのイメージを印象深い空間に演出するのであれば、アクセントクロスがおすすめです。アクセントクロスとは、4面ある壁の1面だけを柄物や濃い色などインパクトのある壁紙を張る方法をいいます。

たとえば、ベースを白や薄めの色の壁紙にし、アクセントとしてビビットカラーや大柄の壁紙を1面に張ることでメリハリのある印象的な演出をすることが可能です。

また、アクセントクロスを活用することで、トイレの狭い空間に広がりを感じさせる効果も期待できます。

風水で運気アップをはかる

壁紙選びに運気アップを取り入れたい場合は、風水を参考にトイレのある方角から壁紙の色を選んでみるのも良いかもしれません。

ただ、風水には吉凶の方角が毎年変わるという意見もあるため、参考程度にとどめて小物や飾りなどに工夫を凝らすのも1つの手でしょう。

トイレの壁紙選びで失敗しないためのコツ

トイレの壁紙

では、具体的なトイレの壁紙選びで失敗しないためのコツを3つご紹介します。

マットやスリッパなど小物と合わせる

壁紙選びだけを重視してトイレに置く小物を後で探そうと思っても、イメージに合ったものが見つからず、壁紙選びを失敗してしまうケースが少なくないです。

極端な例でいえば、トイレの壁紙でホテルの重厚感漂う空間に仕上げても、トイレに置く小物がキャラクターものではラグジュアリーな雰囲気を壊してしまいます。

つまり、壁紙を選ぶ際、トイレ周りの小物のデザインにもある程度目星をつけておくことで、失敗を避けられます。

飽きにくい壁紙を選ぶ

壁紙選びに強いこだわりがない場合は、飽きにくい壁紙を選ぶことをおすすめします。なぜなら、一時的な気分で壁紙を選んでしまったことで後悔する人もいるからです。

たとえば、当時の流行りに便乗してしまったり、ドラマや映画のセットを真似たり。流行や一時的な気分で選んでしまえば、いつかは飽きてしまいます。

長く毎日使う空間だからこそ、飽きにくい壁紙を選ぶと良いでしょう。

狭いトイレはとくに壁紙選びに気をつける

トイレの狭い空間を落ち着ける場所にするには、少しでも空間を広く見せる効果のある壁紙を選ぶことが大切です。

たとえば、黒よりも白の方が膨張して見えるため、空間が広く見えます。また、柄物の壁紙を張る場合、アクセントクロスにすれば1面に目が行きやすいため、トイレの空間の狭さを感じさせない効果もあります。

リフォーム専門の会社に依頼する

トイレの壁紙選びも大切ですが、確実にきれいに仕上げたいのであれば、リフォーム会社や工務店に依頼することをおすすめします。

自分で壁紙を張り替えることも可能ですが、時間も労力もかかってしまいます。何より、壁面と壁紙に隙間ができて空気が入ってしまうと、壁紙が浮いたり剥がれたりする原因にもなります。

短時間で効率よくきれいに壁紙を張り替えるのなら、リフォーム会社や工務店に依頼すると良いでしょう。

予算の目安を決めておく

リフォーム会社に依頼する場合、予算の目安を決めておくことが大切です。なぜなら、壁紙の張り替えには壁紙だけでなく、様々な費用がかかるためです。

自分で張り替える場合は材料費だけを考えておけばいいのですが、リフォーム会社に依頼する場合は材料費の他に作業代などもかかります。

トイレの壁紙の張り替えにかかる費用相場

トイレの壁紙を張り替える費用は、トイレの壁の面積や状態、壁紙のグレードなどによって異なります。一般的な費用相場は、2万5千円~5万円程度といわれています。

張り替え費用に含まれるのは、主に以下のようなものが挙げられます。

  • 材料費(壁紙商品代)
  • 工事費(壁紙剥がし、壁の下地補修など)
  • 諸費用(廃材・ゴミ処分代、人件費など)

壁紙自体の費用は、一般的な壁紙であれば1平方メートルで約千円前後、消臭効果や防カビなどグレードの高い壁紙になると約2千円前後になります。

トイレの壁紙の張り替えにかかる費用を目安に予算を立て、上記で紹介した壁紙の選び方や失敗しないコツを参考に壁紙選びをしてみましょう。