
リフォームポイント
キッチン・台所の床材、壁材の決め方
公開日:2015年08月13日
キッチン・台所リフォームを行う際に、単純な好みだけで床・壁を飾ってしまうのはよくありません。好みのデザインだけではなく、機能面にも考慮したリフォームが大切になります。
キッチンの床・壁選びのポイントであるカラー、床材、壁材の決め方を紹介します。
カラー
まず始めにキッチン全体のカラーを決めます。全体のイメージカラーを決めることで、壁や床に限らず、キッチン台や調理器具等との調和を生み出し、統一感のあるキッチンづくりが可能になります。
キッチン全体のカラーは好みの色で良いのですが、スペースによっては適した色というものがあります。
例えば、狭い空間であれば明るい色、広めのスペースであれば暗い色が適しています。ただし、暗い色を使う場合は、ちょっとした埃や汚れが目立ってしまうので注意です。
床材

キッチンは水や油、調味料などが床に飛び散る事が多く汚れやすい場所であるため、床材が重要になります。床材は、手入れのしやすい素材、傷つきにくい素材、また長時間立っていることも考えて柔らかい素材など、様々な種類があります。目的やライフスタイルに合った床材を選ぶことが重要となってきます。
床材に使われることの多い素材には、クッションフロアや塩ビタイル、塩ビシート、フローリング、タイル、天然石などがあります。ここではキッチンで選ばれることが多い、クッションフロアとフローリングの素材の特徴などをご紹介します。
クッションフロア
クッションフロアは、上に乗っても疲れにくいという特徴があります。その名の通り、クッション性のある素材を用いており、他の床材に比べて弾力性があります。歩き回っても疲れにくく、コンロや水回りを行ったり来たりするキッチンには便利な素材と言えます。
また、水にも強いので洗剤を使って掃除ができます。熱には弱いので、熱した料理や重いものを落とすと、表面が破れることがあるため、注意しましょう。
フローリング
フローリングは、リビング等の床材として、使われるものと同じです。そのため、リビングやダイニングと接続しているオープンキッチンで多く利用されています。
傷がつきやすいですが、気にされない方が多いです。また、水にも弱いので掃除の際は、雑巾をしっかり絞って拭くという程度にし、洗剤の使用は厳禁ですが、一部の製品では洗剤に耐性のついた種類もあるので、確認してください。
壁材
床材を決めたら、次は壁材を決めます。
キッチンの壁、特にコンロ付近の壁は調理中の油や材料が飛び散ることから、部屋の壁と比べて汚れやすいということを念頭に置いておきましょう。
キッチンの壁材に使われているのはタイルが主流でしたが、最近ではキッチンパネルが増えてきました。それぞれの特徴を掴んでおきましょう。
キッチンパネル

キッチンパネルはその名の通り、キッチン用に作られた壁で、不燃化粧板ともいいます。洗剤での掃除が可能であり、表面に目地が少ないことから日常のお手入れが簡単にできます。色の種類も豊富であるため、目立ちやすいキッチンの壁の色を床材等に合わせやすいのが特徴です。
キッチンパネルのベースとなる材質としては、金属系や窯業系素材などがあります。その上に仕上げとしてステンレスや、メラミン化粧板、アルミやホーローなどといった材質が主に使われています。
タイル
タイルの特徴はデザインが豊富な点で、異なるサイズや色・柄など、数種類のタイルを組み合わせてオリジナルの壁にすることが可能です。タイルにも色々ありますが、表面は滑らかなものをキッチンには選ぶとお手入れがしやすくなります。
適切な素材を選ぶには
キッチンの床材、壁材、いずれの素材も利点と欠点を併せ持っています。
例えば、デザインを取るならばお手入れが大変になり、機能性を選ぶのであればデザインは単調になることを覚悟する必要があるという事です。
また、「料理をする頻度が高いのでお手入れは楽したい」、「オープン型で来客も多くて掃除が大変でも綺麗な見た目が良い」、といった自分の環境と照らし合わせて素材を選んでください。