
リフォームポイント
キッチン扉とワークトップの材質の特徴
公開日:2015年07月09日
キッチンは見た目も大事ですが、その見た目はキッチンの扉の材質で印象がガラリと変わります。
温もりや高級感を演出できるため、材質選びはとても重要です。
キッチンの扉の材質の種類

キッチン扉には劣化の少ない素材に見た目をよくするための塗装が施されるのが一般的です。主に木材、ホーロー、ステンレスなどの材質が使用されています。ここではキッチン扉の代表的な材質をいくつか紹介します。
天然木(無垢材・突板)
自然な見た目から、木材の中でも天然木がよくキッチン扉に利用されます。天然木はそのまま使用した無垢材と、突板とよばれる木材を薄くカットしたものに分けられます。どちらも表面をコーティングし耐久性が高くなりますが、無垢材のほうがひび割れや反りなどの狂いが生じやすいといわれています。
ホーロー
ホーローは見た目がよく耐久性にも優れた素材です。釉薬を金属の表面に塗り高温で加工して作成します。傷がつきにくくお手入れも簡単なので、キッチン用品にもよく利用されています。
ステンレス
ステンレスは丈夫な素材で、半分以上が鉄でできており、その他ニッケルやクロムで構成される合金のことです。錆に強く変質しにくいため台所用素材として適していて、塗装により着色したり質感を変えたりもできます。表面の塗装や加工にはウレタン、UV、メラミン、塩化ビニールなどを使用します。
ウレタン樹脂
ウレタンは木の繊維を硬化させてつくった素材です。ラーが豊富で化学薬品にも強く、自由に選べるのが特徴です。
メラミン
メラミンも耐久性が高く、子供用の食器などによく使われる素材です。化粧板として貼りつけて利用することが多いです。
また、加圧加熱する際の圧力の高いものを高圧メラミンといって、メラミン樹脂に浸したクラフト紙などで作られます。
一方、圧力の低いものは低圧メラミンといわれ、強度は高圧メラミンのほうが高いです。
UV塗装
UVは作業途中で紫外線を当てて作ります。
ウレタンなどの塗装法よりも美しい鏡のような仕上がりと強度、そして耐熱性が特徴です。
塩化ビニール化粧合板
塩化ビニールは防水性が高くデザイン豊かな素材です。塩化ビニール樹脂シートを利用して加工しますので、でこぼこした表面にも簡単に貼り付けることができます。
鏡面仕上げ
まるで鏡のような表面に仕上げる、鏡面仕上げという手法があります。見た目も美しく仕上がりますが、傷や指紋が目立つのが欠点です。
ワークトップの材質
ワークトップの素材には、キッチン扉でも使われる天然木やステンレス、メラニンなどの他に、人工大理石やタイルがよく利用されます。
人工大理石はポリエステル樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂などで作成しますが、まるで大理石のような高級感があり、着色も可能です。
タイルは目地汚れ対策に小まめな掃除は必要ですが、貼り方によって様々なバリエーションのデザインが生まれます。
リフォーム時の材質の選び方
インテリア重視なら材質に天然木やタイル、人工大理石、塗装や加工もウレタンや鏡面仕上げを選んでもよいでしょう。しかし、お掃除の手間や傷のつきやすさなどを考えると、材質はホーローやステンレスなどのほうが耐久性も高く掃除が簡単です。
塗装や加工に関していえば値段は高いですがUV塗装、その他ウレタンやメラミン塗装も耐久性が高くお勧めです。