
設備機器
ガスコンロの選び方
公開日:2015年07月17日
ガスコンロは火力が強く、調理器具も選ばずに使用できるなどのメリットがありますが、デメリットもあるのでしっかりと把握しておきましょう。ここでは、ガスコンロのタイプやトップコートの種類、ガスコンロの良さについて触れています。
ガスコンロ選びのポイント

まずは、ガスコンロを選ぶ前に自宅のガスの種類は都市ガスなのかプロパンガスなのか、把握しましょう。
ガスの種類によって選べるコンロも異なってきます。
ガスコンロの選びのポイントとしてコンロの配置が挙げられます。
壁などへの引火のリスクを抑えるために、弱い火力のコンロを壁側に、強い火力のコンロを窓側とは反対にに配置されているコンロを選ぶようにします。
ガスコンロの数も選ぶ重要なポイントです。
ガスコンロの数は、基本的に1~3口のものが多く選ばれています。料理をたくさん作り、効率よく調理をしたいという方はコンロの数を多めに考えておきましょう。
グリルの性能についてもおさえておきましょう。
ガスコンロとグリルが一体になっているものについて、グリルは片面焼き、両面焼き、タイマー付きなどの種類があります。一体型のガスコンロについても自分の生活習慣に合ったものを選んでください。
ガスコンロには2つのタイプがある
ガスコンロのタイプとして、据え置き型とビルトイン型の2つがあります。
据え置き型
据え置き型は、ガス台にそのままコンロを設置して、キッチンにあるガス栓をホースでつなぎ使用します。取り替えが簡単にできる設置方法です。据え置き型のガスコンロの大きさは基本的に、標準の60cmとコンパクトな56cmがあります。天板(トッププレート)の材質は主にホーローや強化ホーロー、ガラストップが使用されています。
ビルトイン型
ビルトイン型とは、システムキッチンに多くみられる、組み込み式のガスコンロのことです。キッチンの天板が一部、低くなっており、そこにガスコンロを入れます。
ガスコンロ本体のサイズは60cmに統一されていますが、天板のサイズが60cmと75cmの2種類があり、バーナーの間隔が異なります。大きな鍋などを余裕を持って置きたい場合などには75cmのものを選ぶと良いでしょう。リフォームの際は、自宅のキッチンのタイプ、ガスコンロのタイプによって工事が必要な場合がありますので事前に確認しておきましょう。
天板(トップコート)の主な4つの種類
ガスコンロの天板の素材は、主にガラストップ、ガラスコート、フッ素コート、ホーローの4種類があります。材質によって手入れのしやすさ、見た目の印象が変わります。ガスコンロ選びに失敗しないように天板の種類や特徴や欠点を押さえておきましょう。
ガラストップ
現在の主流の耐熱ガラスを用いた天板で、傷に強くできています。表面には光沢があるため、見た目が美しく見えることが特徴です。お手入れもしやすい構造で、五徳を外してテーブルを拭くように天板の汚れを拭き取ることができます。
しかし、ガラス製のため、強い衝撃を与えたり、重いものを乗せたりしてしまうと割れてしまう危険もあり、値段も高めなことが欠点です。
また、ビルトインガスコンロの多くは、五徳の設置面がカウンターよりも低くなっており、鍋などを使用すると鍋底が天板と同じ高さになります。それに対してガラストップコンロは五徳との設置面が天板と同じでフラットになっています。
ガラスコート
ガラスコートは、ホーロー素材に表面をガラスの素材でコーティングしたもので、見た目はガラストップと似ています。ハイパーガラスコート、パールクリスタル、Gクリアコートなどとも呼ばれます。
ガラストップと見た目がほぼ同じで、お手入れしやすい構造でありながら、ガラストップよりも価格がお手頃である点が特徴です。
しかし、長い目で見た時に、年数が経過するにつれて表面のコーティングが剥げて、劣化しやすくなるという欠点もあります。
フッ素コート
鋼板にフッ素をコーティングしたものです。油をはじいて手入れがしやすい点が一番の特徴です。ガラストップやガラスコートよりも手頃な価格になっています。
また、フッ素コートをたわしなどの硬い物でこすると、コーティングされているフッ素が剥がれることがあるのでなるべく柔らかい布かスポンジでお手入れをしてください。また、フッ素は熱に弱い素材であるため、熱した鍋やフライパンを天板の上に長時間置かないようにしましょう。
ホーロー
鋼板にガラス質をコーティングしたもので、耐久性に優れ、硬いものでこすることも可能です。しかし、表面に衝撃を与えヒビが入ると錆びやすくなるので注意しましょう。他の天板と比べると手入れがしにくく、低めの価格設定になっています。
ガスコンロの良さとは
最近ではIHクッキングヒーターにする家庭も増えてきていますが、ガスコンロを継続して利用する家庭もたくさんいます。理由としては、調理器具を選ばなくていいという点が挙げられます。IHにすると、IH専用の調理器具に買い替えが必要になり、余分な出費が増える可能性があります。また、停電になっても使用できるといった利点もあります。
火を扱う危険や、掃除などの手入れが手間だという意見から、最新のガスコンロは、手入れもしやすく、また吹きこぼれ防止などの安全対策もされています。
ガスコンロのリフォームをする際は、ガスコンロのメリットやデメリットを理解した上で最適なキッチンにしましょう。