
設備機器
キッチンの吊り戸棚は必要?
公開日:2018年11月22日

キッチン周りって、とてもモノがごちゃごちゃする場所です。
特に皿などの食器類は、可燃ごみではないために気軽に捨てられません。「いつか使うと思うからまだ捨てられないけれど、手が届く場所に置いておくのはさすがに邪魔」・・・なんて考えて、結果としてキッチン収納がパンパンになっている方は少なくありません。
そこで活躍するのが、吊り戸棚です。
天井に近い場所に設置するので、デッドスペースが有効活用できます。もちろん扉もついているので、見た目もすっきりと収納できます。
でも気になるのは、吊り戸棚の実用性や、費用面でしょう。
そこで今回は、吊り戸棚のメリットや、後付けの場合のリフォーム費用などを詳しくご紹介いたします。
この記事が、あなたのキッチン周りのお悩みを解決する一助になれば幸いです。
キッチンに吊り戸棚があることでのメリット
では、キッチンに吊り戸棚があることでのメリットから見ていきましょう。
キッチンがごちゃごちゃしなくて良い
冒頭でお伝えした通り、食器類は処分に困りがちです。特に「お客様用」のグラスなどは、使用頻度が少ないにも関わらず、キッチン収納を飽和させてしまいます。
そこで天井のデッドスペースに吊り戸棚を設置すれば、「使用頻度が少ないけれどまだ捨てれらないモノ」がたくさん収納できます。
手元の収納棚には、日常的に使う食器類だけを仕舞うことができるので、キッチン周りがとてもすっきりすること請け合いです。
一番手に取りやすい下段には、普段よく使う調味料類。中段には月1回程度しか使わないものを収めると良いでしょう。そして上段には、地震などの災害時に落下しても安全なように、ストックのキッチンぺーパーなど軽くて普段使わないものを置くのがおすすめです。
子供の手に届きにくい
幼い子供って、引き出しを開けたがるものです。
ついこの前までは届かないと思っていた場所も、成長するにつれて簡単に届くようになり、いつのまにか刃物を取り出しかけていた・・・なんてことも珍しくはないでしょう。
その点吊り戸棚なら、子供の手には簡単に届きにくいので、安全対策に一役買ってくれます。
危険な刃物類はもちろん、どこに隠しても目ざとく見つけられてしまうようなお菓子類など、色々と隠しておけて便利です。
流し元灯を設置できる
吊戸棚の下に、流し元灯を設置できることもメリットのひとつです。
シンクや調理台の上に吊戸棚がある場合、手元を照らしてくれる流し元灯があれば明るくできます。天井からの灯りだけでは、頭や体で光を遮ってしまい十分な明るさを確保できない場合があります。
吊戸棚の下から照らせば遮るものもなく、まっすぐ下を照らしてくれるので明るいでしょう。
昇降式の吊戸棚は特におすすめ
吊り戸棚といっても様々な種類が市販されていますが、おすすめはやはり昇降式の吊戸棚です。
無理な力も必要なく、女性でも昇降しやすいのが昇降式の良いところです。収納時は、邪魔にならないような高さにしっかりと仕舞えるのに、いざ使用するときは簡単に手が届く高さまで降ろせるのが最大のメリットでしょう。
女性が吊り戸棚を使用する場合、脚立や踏み台に乗らなければ出し入れできない場合が多いでしょう。脚立を使用すると転倒する危険性も高まりますが、昇降式であれば、手の届く範囲まで下げられるので便利で、かつ脚立の使用頻度を減らすことができます。
キッチンに吊戸棚があることでのデメリット
では反対に、キッチンに吊り戸棚があることでのデメリットは存在するのでしょうか。
ここではデメリットと考えられるものを、2点ほど挙げさせていただきます。
使っていないのに仕舞いっぱなしのものが多くなってくる
「今後使うか分からないけれど、今すぐには使わないのでとりあえず保管してあるもの」って、ありませんか。
「いつか使うかも」の「いつか」は具体的にいつなのか、明確な見通しが経っていないのに、捨てるには忍びなくて一応引き出しの中で眠らせておいてある・・・。そんなアイテムが、誰にでも何点かはあることでしょう。
キッチンの吊り戸棚も、そんな「いつか使うかも」というアイテムの温床になる可能性があるので注意が必要です。
「一年以内に一度も使った覚えがない食器は、思い切って捨てる」などルールを決めておかないと、すぐに吊り戸棚の中が飽和してしまいます。
設置費用がかかる
吊り戸棚の設置には、やはり「天井だけで何もない」状態よりも、設置費用が掛かるのは事実です。
電化製品とは違い、「ある日を境に二度と使えなくなる」というような故障のリスクは低いので、ひとたび設置してしまえば長く活用できるはずです。
しかし費用面は、やはり気になるところでしょう。
吊り戸棚の後付け費用については、次の項目で詳しく解説させていただきます。
後付けの場合のリフォーム費用相場
では、吊り戸棚を後付けする場合の費用相場について、詳しくお伝えいたします。
大きさや素材、あるいはリフォーム業者によって差はありますが、目安として挙げさせていただきます。
- 幅が60~90cmで、木製の吊り戸棚(昇降なし):1~2万円
- 幅が60~90cmで、木製の吊り戸棚(昇降あり):6~8万円
- 幅が60~90cmで、ステンレス製の吊り戸棚(昇降なし):2~4万円
- 幅が60~90cmで、ステンレス製の吊り戸棚(昇降あり):10~12万円
ちなみに上記は、あくまで吊り戸棚本体の価格ですので、工事費用が別途必要です。工事費用の相場は、5~10万円だと見込んでおきましょう。
つまり、取り付け費用も含めると、安いもので5、6万円から高いと30万円ほどになります。
新築で最初から吊戸棚を設置する場合や、システムキッチンの入れ替え時に設置してもらうのであれば、費用は取り付けても取り付けなくてもそれほど費用は変わらないかもしれません。
まとめ
キッチンに吊り戸棚を取り付けることでのメリット・デメリット、そして費用相場等をご紹介してきましたが、いかがでしたか。
この記事が、吊り戸棚の設置を検討されているあなたの参考になれば幸いです。