
設備機器
ワークトップの選び方
公開日:2015年07月07日
ワークトップとは作業台のことで、カウンタートップや天板とも呼ばれます。作業台全般を指して呼ぶこともありますが、特に調理台やキャビネット等、キッチンに設置する作業台を指すことが多いです。
ワークトップの素材で選ぶ

ワークトップの素材には主にステンレスや大理石が用いられています。他にも集成材、タイル、むく板などの素材があります。それぞれの素材の特徴を押さえた上で、設置する際には自分の環境に適したものか否かを判断する必要があります。また、「強度」、「耐水性」、「耐熱性」、「お手入れが容易であること」は素材の種類にかかわらず、キッチンの設置・リフォームにあたり重視すべきポイントです。
ステンレスの特徴
ステンレスは耐久性、耐熱性、耐水性が優れており、キッチンには適した材質のため定番化してきました。費用も比較的安く、手軽に取り入れられるといった点が特徴です。
デメリットとしては、デザイン性が少なく、細かい傷が入りやすいといった点が挙げられます。また、安すぎるものは板が薄く長持しにくいです。長年使用したいのであれば、多少値段が高くても、厚みのあるものを選ぶとよいでしょう。
人工大理石の特徴
ワークトップで用いられる大理石の中で、天然の大理石を用いているものはほとんどありません。多くは主に人工大理石が用いられます。人工大理石の原材料は樹脂で、一般的にポリエステル樹脂やアクリル樹脂等が使われています。
利用する際の注意点としては、比較的熱に弱いという点です。鍋等の料理器具を置く場合は、鍋敷きを使用するなどの対策が必要です。
タイルの特徴

タイルは耐熱性や耐久性、耐水性があり、デザイン性が高いという特徴があります。タイルと一口でいっても、色や大きさの異なる商品が多数存在するため、組み合わせによって自分の思うようなデザインを作ることができます。デザインによって材質が変わるといったデメリットが発生するということもありません。ただし、デザインの内容によっては工事の時間がかかることがあります。
むく材や集成材の特徴
むく材や集成材はいずれも木材の一種です。加工性が高く、木目という天然のデザインによって温かみのあるキッチンを構築したい場合などに重宝します。ただし、水分を吸って腐敗を早く招く恐れがあるため、ワークトップについた水気はしっかりと拭き取り、またメンテナンスは定期的に行うなど、こまめなメンテナンスを必要とします。
素材選びは適したものを
いずれの素材もメリットとデメリットがあるため、自宅をリフォームする際は好みやデザインだけでなく、リフォーム後の家、生活習慣に適した機能を備えているのかを確認する必要があります。特にキッチンの場合、毎日使うものであることや、どのような料理を作ることが多いかによっても適した素材は変わります。紹介した素材以外のもので作られたワークトップも存在するので、参考までにチェックしておきましょう。