
費用相場
システムキッチン交換リフォームの費用相場
公開日:2019年05月14日

毎日必ず使用するキッチン。長年使用していると汚れが落ちにくかったり、収納が足りなくなったりし、キッチンをリフォームしたいという声は多く聞きます。また、最近ではキッチンを家具の一部のように扱い、部屋全体のコーディネートを考えるようになってきており、ますますキッチンリフォームへの関心が高まっています。そこで今回はキッチンリフォームのプランやサイズによる費用の相場、キッチンを選ぶポイントなどをご紹介したいと思います。
キッチンの形の種類
システムキッチンリフォームを検討する際には、まずはご自宅のキッチンがどのような形のキッチンであるかを知る必要があります。また、どのようなキッチンの形にしたいかを決める必要があります。
キッチンには使い勝手や部屋に合わせて、キッチンの形、レイアウトがいくつかあります。以下に主に使われる4つの形、レイアウトとその特徴をご紹介します。
I型
ガスコンロ、作業スペース、シンクが直線上に配置されているプランです。こちらのプランが一般的に多く使われています。キッチンの正面や左右どちらかの端は部屋の壁に接して配置されます。また、I型の中でさらに壁付型や対面型を選ぶことができ、既存の状態や使い方に合わせて選ぶことができます。
L型
ガスコンロまたはシンクが短編側、その他の作業スペースが長辺側に配置されていて、その形からL型と呼ばれるプランです。
お部屋のスペースを有効活用したい場合に使われることの多いプランです。
Ⅱ型
シンクとガスコンロが並列に配置されているプランです。シンクとガスコンロを結ぶ動線が短く、作業効率に重点を置いたプランとなっています。
アイランド型
どの面も壁に接しておらず、独立しているキッチンプランです。ガスコンロ、作業スペース、シンクは I型と同様に直線上に並んでいますが、I型に比べて奥行きが広く、スペースが広いのが特徴です。部屋とキッチンを遮るものがないため、デザイン性の高いものが多く、家具の一部として捉える方も多くいます。
システムキッチンの交換費用
それでは、システムキッチン交換リフォームの費用相場をご紹介します。 システムキッチン交換の費用は、キッチンのグレードに大きく左右されます。
以下の相場は、システムキッチンのみを交換した場合のリフォーム費用相場です。壁紙や床の張替えなどを行う場合は、別途掛かります。
I型キッチンのリフォーム費用相場
I型のシステムキッチンリフォームの費用相場:65万円
※間口255cmでグレードがスタンダードの費用相場です。間口のサイズやグレードによって変動します。
グレード | 間口 | ||||
---|---|---|---|---|---|
165cm | 180cm | 210cm | 225cm | 240cm | |
シンプル | 40~45万円 | 45~50万円 | 48~55万円 | 50~60万円 | 52~65万円 |
スタンダード | - | 60~80万円 | 62~85万円 | 64~88万円 | 65~90万円 |
ハイグレード | - | 85万円~ | 90万円~ | 92万円~ | 95万円~ |
グレード | 間口 | |||
---|---|---|---|---|
255cm | 270cm | 285cm | 300cm | |
シンプル | 55~70万円 | 58~80万円 | - | - |
スタンダード | 66~92万円 | 68~95万円 | 70~100万円 | 72~110万円 |
ハイグレード | 97万円~ | 100万円~ | 105万円~ | 108万円~ |
L型キッチンのリフォーム費用相場
L型のシステムキッチンリフォームの費用相場:80万円
※間口180cm×165cmでグレードがスタンダードの費用相場です。間口のサイズやグレードによって変動します。
グレード | 間口 | ||
---|---|---|---|
180×165cm | 210×165cm | 225×165cm | |
シンプル | 60~75万円 | 62~80万円 | 65~85万円 |
スタンダード | 70~90万円 | 73~95万円 | 75~100万円 |
ハイグレード | 95万円~ | 110万円~ | 115万円~ |
グレード | 間口 | ||
---|---|---|---|
240×165cm | 255×165cm | 270×165cm | |
シンプル | 68~90万円 | 70~95万円 | 75~100万円 |
スタンダード | 78~110万円 | 80~120万円 | 82~130万円 |
ハイグレード | 120万円~ | 125万円~ | 125万円~ |
II型キッチンのリフォーム費用相場
II型のシステムキッチンリフォームの費用相場:150万円
※間口180cmでグレードがスタンダードの費用相場です。間口のサイズやグレードによって変動します。
グレード | 間口 | ||
---|---|---|---|
150cm | 165cm | 180cm | |
ハイグレード | 120万円~ | 130万円~ | 150万円~ |
グレード | 間口 | ||
---|---|---|---|
195cm | 210cm | 225cm | |
ハイグレード | 160万円~ | 170万円~ | 180万円~ |
アイランド型キッチンのリフォーム費用相場
アイランド型のシステムキッチンリフォームの費用相場:110万円
※間口275cmでグレードがスタンダードの費用相場です。間口のサイズやグレードによって変動します。
グレード | 間口 | |||
---|---|---|---|---|
230cm | 245cm | 260cm | 275cm | |
スタンダード | 100万円~ | 105万円~ | 108万円~ | 110万円~ |
ハイグレード | 150万円~ | 155万円~ | 157万円~ | 160万円~ |
※シンプル…必要最低限の機能がついているプラン。扉の種類が少なく選べる柄やカラーの種類が少ない。オプション機能も付けられないものが多い。
※スタンダード…主に引き出しタイプのデザイン。扉の柄やカラー、ワークトップの種類も多くの中から選べる。日常生活には十分な機能が付いている。
※ハイグレード…デザインを重視する人にオススメ。様々なデザイン、プランニングが可能。多くのオプション機能も付けられる。
※以下の項目を含んだ費用
・商品代
・工事費
・処分費
・養生費
一般的なキッチンの費用の相場は80万から150万が標準です。食洗機をつけたり、ガスコンロやレンジフードの仕様を高いものにすればその分費用もかかります。キッチンはオプション機能が豊富なので、ご自宅の使い方に合わせて選ぶと使い勝手の良いキッチンを目指せます。
システムキッチンを選ぶポイント
使い勝手の良いシステムキッチンにするためには、選ぶ際にご家庭の使い方を把握しておく必要があります。
以下はシステムキッチンを選ぶ際のポイントをご紹介します。
収納力
何をどれくらい収納したいかによって、扉の種類を開き扉にタイプか引き出しタイプかに分かれます。現状収納が足りていない場合は、引き出しタイプにすることで収納力をUPすることが可能です。
設備機器
食洗機をつけたいのか、清掃性の高いレンジフードや機能の良いガスコンロ、IHをつけるのか、重点を置く場所を考えておくと後悔なく選ぶことができます。
キッチンのスタイルや目的
キッチンはあくまでも他人は入らないプライベートゾーンで、最低限の機能が付いていれば良い場合は、そこまで高いグレードは必要ありません。逆に、料理教室を開いたり、キッチンをオープンに使う場合はデザイン性の高いキッチンを選ぶことで満足度は高くなります。
部屋の大きさ
いくら大きいキッチンをつけても、それが部屋を圧迫してしまっては使い勝手が良いとは言えません。部屋の大きさに合わせて、L型やⅡ型を選択することでキッチン以外のスペースも有効活用できる可能性があります。
システムキッチンリフォームの注意点
システムキッチンの交換リフォームで注意するべき点をまとめました。
排水の位置が移動できない可能性
一般的に新しいキッチンになると排水の位置が変わります。水道屋さんによってその工事は行われますが、排水管を移動するスペースがなかったり、古いマンションで躯体(コンクリート)部分から配管が出ている場合は移設することができません。その場合は別途部材が必要になるため注意が必要です。
使わない設備の問題
キッチンのオプションとして付けられる食洗機や昇降タイプの収納など、便利そうと思って付けたものの、あまり使わなかったという場合もあるようです。キッチンのオプションとなると数万円とかかるものもあるので、よく検討して導入しましょう。
収納やレイアウトの問題
収納が欲しいと考え、収納をいっぱいつけたものの、あまり使わず逆にキッチンが狭くなってしまったり、反対に収納が足りなくなってしまうケースが多々あります。また、キッチンのレイアウトにばかり気を取られ、お部屋全体に関して考えられておらず、部屋が狭くなってしまったり、リビング側からキッチンのごちゃごちゃが見えてしまうといった場合もあります。リフォームする際には部分だけで考えず、部屋全体を想像して検討しましょう。
システムキッチンリフォームと同時にすると良いオススメリフォーム
床の張替え
キッチンを撤去した際に床の張替えを行えば取り合い部分が綺麗に収まります。キッチンのリフォームを検討するのがだいたい20年から30年使用した頃なので、床も張替えの時期となりますのでオススメです。
壁紙の張替え
キッチンを解体した際に壁紙は傷つきやすいです。また、キッチン周りの壁紙は汚れやすいので、キッチン交換の際に張替えをするとより綺麗なリフォームとなります。
コンセントの追加
意外と追加しにくいのがコンセントです。家電用のコンセントなど、使い勝手の良い場所にコンセントを追加しておくとリフォーム後にとても使い勝手がよくなります。
カップボードの取り付け
キッチンのスペースが広く、収納が多く欲しい場合にはカップボードの取り付けもオススメです。キッチンの扉とカラーを合わせることができ、キッチン全体をコーディネートできるので同時に設置する方が合わせやすいです。
キッチンリフォームは大きな工事となるため、同時に関連する部分も工事しておくとその後他の部分に支障が出ることを防げます。気になる部分があれば同時に工事することも検討しましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。キッチンの種類や交換の費用など参考にしていただけたらと思います。キッチンリフォームは中々費用の高い工事になりますので、ご家庭の使い方をよく検討して、後悔のないキッチンリフォームにしてください。