リフォームお役立ち情報

見積もりからリフォーム会社を判断しよう

リフォームの見積もりはその工事内容や実際にかかる金額を明らかにしたものですが、リフォーム会社を選ぶときに最も重要な情報になります。
見積もりからリフォーム会社を判断するポイントを紹介します。その前に、見積もりを依頼するリフォーム会社の前提条件を把握しておきましょう。

見積もりを依頼するリフォーム会社の前提条件は?

常識的な態度や言動である事

リフォーム会社の担当者が態度や言動が悪く不快感を伴う場合や、身なりが整っていない場合には、そもそも見積もり依頼は保留すべきでしょう。問合わせから見積もりに至るまで、リフォーム会社と接する機会が何度かありますので、その際に態度や言動にも注目しましょう。

約束を守る事

打合せや現地調査などの日時、書類や資料の提出期日を厳格に守れないリフォーム会社は、実際の施工においても、約束事・期日を守らない可能性があります。期限や日程にルーズなリフォーム会社への依頼は今一度考えるべきです。

見積書の形式や日付・記名・押印を確認する

見積書の形式

標準的な書式で、下記のような必要な内容が記載されている事が原則です。

  • 工事項目
  • 摘要・仕様
  • 数量・単価・時間
  • 金額

作成の日付

日付が正確でない書類や、明記されていない書類は問題です。記載されている日付には、「作成日」の他に「有効期限」があります。有効期限とは、その見積書の内容がいつまで有効であるかを示すものですので、有効期限切れの書類は再提出してもらいましょう。

記名・押印

記名・押印は、リフォーム会社の正式な書類である事を証明するものなので、とても重要です。通常は会社の印鑑の押印や担当者の記名押印がなされます。

ここがポイント

リフォームの見積書は標準的な書式であればOKです。見積書の作成日、有効期限が明記されているか、押印されているかをしっかりと確認しておきましょう。

見積もり内容を確認する

詳しい内容が記載されているか

簡単な内容や、おおまかな記載しかなされていない見積書は、見ただけではどんな工事が行われるのか詳細が分かりません。

たとえば、工事項目に「壁クロス張替」としか書かれておらず、単価には一式とだけ記載されていた場合、張り替える事自体はわかりますが、実際の工事内容や範囲、メーカーや品番が不明であり比較や検討が難しいということもあり得ます。

金額が正確に記載されているか

工事項目の金額や合計金額が正確に計算・記載されているのか検算を行います。工事項目が多いほど面倒な作業となりますが、金額の不備はトラブルの元となるので、必ず実施しましょう。

なお検算の結果、仮に間違い見つかったのであれば、リフォーム会社に見積もりの再提出を依頼してください。

ここがポイント

見積もり内容として、詳細な工事内容、工事範囲、材料のメーカーなどが詳細に記載されていると比較・検討がしやすくなります。
見積もり金額に関しても、細かく項目ごとに記載されていると、後の金銭トラブルを予防できます。

分かりやすい書類かどうかを確認する

書類の分かりやすさには、「書き方」と「内容」の2つの要素があります。

書き方

書類の書き方については、「手書き」と「印刷」の2つの方法があります。誤字や脱字、読みにくいなど不備がある場合は、書類の再提出が必要となります。あまりにも誤字脱字や計算間違いが多い場合には、その会社との交渉を考えるべきかもしれません。

記載内容

工事項目が分かりやすく整理されているか、記載順序が分かりやすいか、といった点がまずポイントになります。工事内容の詳細について、読んで大体の事が理解できる書類が望ましいですが、この種の書類には専門用語がよく出てくるので、一見しただけでは分からない可能性もあります。

知識のない人が見る事を考慮して分かりやすい補足説明が付け加えられている場合は、その説明がたとえ簡易なものであったとしても、丁寧なリフォーム会社であるという印象を受け、そのリフォーム会社を優先的に選ぶポイントになります。

ここがポイント

誤字脱字が無く、記載項目が整理されており、一通り目を通せば大体のことが理解できるような書類であることが望ましいです。

リフォーム会社の説明も判断材料のひとつ

説明が理解しやすい

見積もりは、単に書類が提出されるだけではなく、一般的には直接対面した上で、リフォーム会社からの説明が行われます。つまりはプレゼンテーションです。この場合、理解しやすい説明があるか、専門家としてのアイデアを盛り込んだ提案があるか、依頼者からの質問に丁寧に回答できるか、といった点は見積もり内容を深く理解する上でとても大切なポイントとなります。

また、リフォームにおけるメリットやデメリット、施工に当たっての課題・問題点といった事柄についても、包み隠す事無く誠実に説明をしてくれるリフォーム会社には信頼をおけるでしょう。

納得がいくまで質問する

見積もり内容の疑問点は、納得がいくまでリフォーム会社に些細な事でも説明や質問をしてすべて解消しましょう。しかし、リフォーム会社にも詳細な説明を行う上で限度がある場合もあります。質問の仕方にも注意しましょう。

たとえば、「単価・数量・時間等」を一式と記載している場合があります。諸経費や廃材処分費など数字に表わしにくい項目に使用されがちなのですが、これには、「不確定要素が多いため余裕を持った金額設定にしている」という理由も含まれています。

このことから、会社側の反応・答え方を観察する程度にして、あまり執拗に尋ねないほうが、お互いの信頼関係を損ねなくて良いケースもあります。

できるだけリフォーム場所で説明してもらおう

見積書の説明・打合せを行う場所に関しては、リフォーム会社の事務所やホテルのラウンジなど様々なケースが想定されます。これには、時間的・物理的な都合や条件が関係してくるので、毎日が多忙な方は仕事の合間をぬって勤務先の近所の喫茶店で行うケースもあるかもしれません。ただ、リフォームを絶対希望通りに行いたいという方は、リフォームを施す家での打ち合わせをおすすめします。

現場での説明は、「実物」を見ながら行う事ができ、各工事項目について、施工範囲や工法など書面だけでは分かりにくかった事も、実物を指さし、確認しながら説明が受けられることで分かりやすくなります。

ここがポイント

リフォーム会社の担当者に説明力、提案力があり、問題点をうやむやにしない姿勢があればそれは評価の対象となります。施主側で疑問があればすぐに質問して解消しておくとよいでしょう。加えて、実際にリフォームを行うところで説明を受けた方が、説明を理解しやすくなります。