
リフォームの目的・理由
公開日:2015年11月17日
リフォームをする目的や理由は様々ですが、明確にすることでイメージもつかみやすくなり、スムーズにリフォームが行える第一歩となります。ここでは、代表的なリフォーム理由を挙げています。

故障・老朽化修繕のリフォーム
リフォームの目的として、老朽化・経年劣化に伴う建物や付属諸設備の改修および更新の実施が考えられます。理由として、多少の相違はあるとして、どんな住宅でも築年数の経過や使用に伴って、劣化、損傷、故障が生じるからです。
代表的な事例として、屋根からの漏水、外壁におけるクラック(ひび割れ)の発生、配管の劣化損傷、鉄部における錆の発生、防水層の破損、給湯・電気設備の故障などが挙げられます。これらを放置しておくと、状態が悪化するのは間違いありません。状態によっては、漏水は財物を汚損するリスクがあり、諸設備の不良は、日常生活に不便を与える可能性が高いです。
このことから、建物保全は勿論の事、普段の生活に支障を生じさせないためには、状況に応じた建物の修繕やリフォームが必要です。
長持ちさせるためのリフォーム
住宅は定期的にメンテナンスにより、良好な状態を長持ちさせる事ができます。たとえば設備機器において、たとえ現状において故障や不良が生じていなかったとしても、定期的に消耗部品の交換や整備・機器更新等を行う事により、快適な暮らしが維持されます。
外壁においては、定期的な清掃・補修・塗装により建物躯体の保護にも繋がり、美観を一定レベルに保つ事が可能となります。
一般的な住宅においては、屋根、外壁、鉄部・室内設備機器・畳・床・壁の他、様々な部位から成り立っていますが、これらにはそれぞれ、修繕・更新を行うに適した標準的なサイクルがあります。
適切なサイクルを参考にして、長期的なリフォーム実施計画を立てておくと、リフォーム時期が分かりやすく、資金面においても都合が付きやすくなるでしょう。ただ、同じ部位であっても、材質や工法等によってサイクルやメンテナンス方法が変わってくるので留意が必要です。
家族構成の変化に合わせたリフォーム
年数を経るに連れて家族構成は変化していきます。結婚や子供の誕生・成長・独立、高齢化など、一般的な家族においては、経年によりその構成が次々と変化をしていきます。その変化にふさわしいリフォームが望ましい場合があります。
年齢を重ねる事や人生の節目、志向性の変化によってリフォームを要する事もあります。
- プライベートが保てる書斎等の自室が欲しい
- 定年退職後の生活の激変により、嗜好に変化が生じた
- 高齢になり、バリアフリー化が必要になった
- 家族がより安全安心な生活を送るために、防犯・防災面の機能を充実させたい
上記のような家族構成の変化、嗜好・志向性の変化に応じたリフォームは、家族ひとりひとりが快適な生活を送る上で、大変重要となってくるものと考えられます。
家族構成の変化に合わせたリフォームを実施することおいては、長期的な視点を持って行う事がポイントとなります。とりわけ間取りの変更等の大規模なリフォームにおいては、将来を見据えたデザインを行う事が大切でしょう。
快適な住環境を目指すリフォーム
住宅の諸設備において、その仕様を変更する事によって住宅性能が向上し、より快適な住環境が実現する可能性があります。
たとえば一般的には、システムキッチン、暖房乾燥機能付き風呂場、床暖房といった高性能な諸設備の導入・設置が考えられます。バリアフリー化も一種の住宅性能の向上であり、近年では昇降機を設置する住宅も出てきました。
しかし、単に「高性能化」したからといって、必ずしも居住する人たちが快適に感じるとは限りません。やはり、居住する人たちのライフスタイルや好みにマッチした最適なリフォームを考えるべきでしょう。
また、太陽光発電設備の設置は、費用の面において多額の初期投資を要しますが、長期的に見て利益が生じる可能性があり、エコロジーの観点においても有益なリフォームであるといえます。