
リフォーム瑕疵保険
公開日:2015年11月18日
リフォーム工事のミスや原因がもとで、リフォーム箇所に欠陥が発生した場合、その修繕費用を賄うための保険です。保証や検査の内容を理解しておき、万が一の時の為に把握しておきましょう。

保証
保険の対象となる箇所・期間
リフォーム瑕疵保険の対象には、リフォーム工事を実施した全ての箇所が該当します。部分によって適用期間が異なり、構造耐力上主要な部分および雨水の浸入を防止する部分については5年の保険期間があり、それ以外の箇所については1年間となっています。
例えば、工事によるミスが原因で外壁や屋根から雨漏りが発生した場合は5年間、それ以外の箇所で排水管や設備機器の破損など常識的に性能を果たしていない場合は1年間ということです。
保険金の費用について
リフォーム工事が原因で発生した欠陥は、基本的には関わった工事業者が補修を行い、保険金はその費用に充てるために工事業者に支払われます。
ただし、倒産などの理由で関わった工事業者が補修できない場合は、保険金を直接リフォームの依頼主に支払い、その保険金で別業者に依頼する等の対策を取ってもらうことができます。
また、欠陥箇所の補修工事以外にも補修工事をする為に調査をする費用や、仮住まいや転居を余儀なくされたときに必要な費用などが保険金から支払われます。
調査
保険に入っていることで、専門の調査員が施工状況についての検査を行ってくれます。住宅瑕疵担保責任保険法人より派遣され、工事の完了時に確認をしてくれます。構造耐力上主要な部分に関わるリフォームの場合は、工事中にも1度検査を行ってくれます。
依頼主も工事完了時には希望通りのリフォームが行われたのか確認をしますが、専門的な部分については見落とすことも多いため、専門家の検査によってそれを補うことができます。また、工事会社の人間ではないため、第3者の公平な判断が期待できる点も瑕疵保険のメリットです。
保険に加入するには
リフォーム瑕疵保険は、個人で加入するものではなくリフォーム会社が加入するものであり、施主が希望した場合にリフォーム会社が保険会社に申し込み手続きをします。しかし、どの企業でも加入できるものではありません。生命保険等と同様に、加入には一定の審査が必要です。
リフォーム瑕疵保険の場合、企業は建設業における許可や実績の審査があり、それに通らなければ保険は適用できません。逆に言えば、保険に入っている企業はそれだけ信頼と実績があると見ることもできるので、企業を選ぶ際のひとつの目安としても活用できます。ただし、保険対象の企業であることは、常に保険適用であることと同一ではありません。契約時にリフォームする物件を保険対象にするかどうかを決め、保証書を受け取る必要がありますから、保険対象を希望する場合は必ず申し出ましょう。
契約前に、リフォーム物件における適用内容についても詳しく聞いておき、それらをまとめた書類をもらうことを忘れないようにしてください。