
子供部屋 - リフォームポイント
子供部屋のリフォームで初めに考える5つのこと
公開日:2015年08月13日
コミュニケーションがとれる間取り
子供部屋のリフォームにおいては、間取りがとても重要です。
広さや住まいの中での位置など、子供には子供なりの要望があるかと思いますが、家族とのコミュニケーションが希薄になってしまうような間取りは避けなければなりません。子供のプライバシーも重視しつつ、家族との距離も大きくなり過ぎないような間取りにすることが大切です。
例えば、玄関から入ってすぐの部屋に子供部屋を設置すると、家族と顔を合わせることすら少なくなってしまいます。子供部屋に行くためには必ず家族がいるリビングを通るようにすると、コミュニケーション不足の心配もないでしょう。そのためにはリビングのすぐ横に配置するなどが有効な手段です。
また、2階に子供部屋を配置する場合は、階段を廊下ではなくリビングの中に設置すると、自分の部屋に行くためには必ずリビングに入ってくることになります。他にも、居心地が良すぎて部屋から出てこなくならないよう、あまり広い間取りにしないことも考えましょう。
安全性を考えた内装材
子供が多くの時間を過ごすことになる子供部屋はリフォームの際、安全性を第一に内装材を選ぶことが重要です。
子供は活発で、走ったり転んだりしやすいため、硬い床材を選ぶと危険を伴う場合もあります。さらに子供部屋は汚れやすい部屋ですので、掃除がしやすい材質を選ぶ事も重要です。その床材にはフローリングが適していますが、傷がつきやすく硬い素材のため工夫が必要となります。フローリングと簡単に取り外せるラグマットを併用するなどの方法が良いでしょう。
さらに、子供部屋は騒音にも配慮する必要があるため、クッション性がある床材にすることも検討しましょう。材質としては、クッションフローリングやコルク、カーペットなどがありますが、カーペットの場合、汚れやすく、ダニが発生しやすいのが気になるところです。カーペットを敷く時は防カビ、防ダニ仕様のものを選ぶことが大切です。
壁材についても安全に配慮した壁材を採用しましょう。アレルギーを起こしにくい素材や、消臭や調湿機能がある壁材を使うことをおすすめします。
デザイン性がある壁材を選んだ時の注意点
子供部屋のリフォーム時は、安全性が高い内装材を選ぶことも大切ですが、壁紙などのデザイン選びも重要です。

最近はでは子供が好きそうな可愛らしい色、柄のついた壁紙が数多く出ています。子供自身に選ばせると、より部屋に愛着を持つようになって良いかもしれません。但し、子供っぽいデザインの壁紙にすると、大人になった時には嫌になってくるかもしれません。子供はすぐに大きくなり、好みも変わってくるため、将来のことを考えるならシンプルなデザインにしておくのが無難でしょう。
過ごしやすい子供部屋に
宿題をしたり、本を読んだりすることが多い子供部屋は、明るさや風通しについてよく考えることが重要です。南向きで日当たりの良い部屋が理想ですが、それが無理でも窓を大きくして採光を良くするなどの配慮が必要です。
また、照明については、明るく部屋の隅々まで照らせる昼白色の蛍光灯が適していますが、蛍光灯では明るすぎて眠りの妨げになると思いがちです。しかし大抵子供は寝つきが良いですから、間接照明などのリラックス効果を考えるよりも、勉強や読書で目を悪くしないよう、明るい照明を選ぶのが基本です。
風通しや換気
マンションに限らず、最近の住まいは気密性が高くなっているため、湿気やアレルゲンが発生しやすい環境です。そのため、カビやアレルギーを防ぐためにも、風通しを良くすることも大切です。
例えば、窓を向かい合わせに2つ設置すると、通気性が良くなります。しかし、子供部屋に窓2つというのはなかなか実現できるものではありません。窓だけでは充分な換気ができない場合は、換気扇を設置する方法もありますので換気対策にも注意しましょう。
将来も考えた収納プラン
日々成長する子供の荷物は年齢と共に増え、持ち物にも大きな変化が出てきます。そのため子供部屋の収納は、大人と同じような感覚で考えてはいけません。荷物の変化に対応できるよう、可動式の収納で対応することが重要です。
例えば、収納付きのベッドなら、ベッド下という普段使わないスペースを有効に活用でき、且つベッドの移動にも対応できて便利です。移動式の収納棚も、壁につければ必要なスペースが最小限に済み、レイアウトの変更にも対応できます。また、子供自身に整理整頓を覚えさせるためにも、子供部屋のリフォームの際には、取り出しやすく片付けやすい収納を心掛けましょう。
広さや家具の配置
子供は独立したスペースを欲しがりますが、子供の数だけ子供部屋を造るのはあまりお勧めできません。子供はいずれ成長して家を出る可能性が高いので、将来は別の用途に使えるような広さ、設計で考えておいたほうが無難です。
例えば、4畳半と6畳の部屋をそれぞれ別に造ってしまうと、将来子供たちがいなくなった時、4畳半と6畳というのは中途半端な広さです。物置と化してしまう可能性が高いでしょう。しかし10畳~12畳程度の広い部屋を分けて使えば、子供が2人とも独立した後に応接間、趣味の部屋などとして使うことができます。このように将来を考えた広さ、間取りにすることが重要です。
また、備え付けの勉強机などを設置してしまうと、将来撤去するのに苦労しますので、簡単に移動させられる家具が良いでしょう。勉強机や洋服ダンスといった家具は、子供の成長に合わせて高さや大きさを変えられるよう、組み立てや部品交換が容易なものを選ぶようにしましょう。さらに、子供が落ち着いて勉強できるような家具の配置にも配慮する必要があります。