屋根 |  戸建て
屋根をリフォームする際の、木造2階建て古家の耐震性を考えた部材選びについて
 ポイさん
ポイさん
我が家は木造2階建ての持ち家で、築年数がかなり経っているため、耐震性に不安を感じています。屋根のリフォームを行う際には「できるだけ一番高い場所を軽くして、耐震性を高めたい」という思いがあります。そこで相談したいのは、リフォームに使う部材の選び方です。
具体的には、できるだけコストを抑えつつも、耐久性があり、かつ軽量で建物への負担が少ない部材を使いたいと考えています。木造住宅に合うものとしてどのような選択肢があるのか、専門家の方のご意見を伺いたいです。
また、古い家のため基礎や構造部分も心配なのですが、補強を含めたリフォームの際に、軽くて長持ちする部材を選ぶことで耐震性の向上にどの程度つながるのかも気になります。もしおすすめの素材や施工方法があれば教えていただけると助かります。
リフォーム会社の回答
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初めまして。 
 すまいるーふの渡邉と申します。
 
 まず、現在の屋根材に何が使用されているかで重さが全く違うと思います。
 瓦系屋根材だった場合は他のどの屋根材を選んでも確実に軽くなる方向でしょう。
 『耐久性があり、かつ軽量で建物への負担が少ない材料』となると、金属系屋根材という選択肢しか無い様に思います。
 昨今、巷で流行しているのはガルバリウム鋼板・ジンカリウム鋼板・SGLという金属屋根材です。
 瓦からの工事を行う場合は葺き替え工事という工事方法一択しかありません。
 他の屋根材でカバー工法を行える場合も御座いますが、重さが加算されるので今回の趣旨とは合わず、省略致します。
 
 さて、屋根の事をお話しましたが、今度は耐震性の話を少しさせて頂きます。
 屋根が軽くなる。と、耐震性が上がるは決して=ではありません。
 屋根が軽くなると減震する事は間違いありません。が、耐震性が上がる事とは別問題です。
 これは屋根が重かろうが、軽かろうが古い建物(旧耐震基準の建物(大まかに震度5に耐えられるような作り))であれば、巨大地震が発生した場合、建物は倒壊する可能性が御座います。
 どちらかというと耐震工事などで必要壁量を満たすように壁補強することや建物下の地盤や基礎の強度、基礎との連結力(耐震金物設置など)の力の方が大きいのではないかと考えます。
 屋根軽量化は減震にはなりますが、旧耐震基準の建物を新耐震基準の耐震性に適合させるほどの向上にはならないことが多いと思います。
 もちろん全く意味がないという事もありませんが。
 
 ご検討くださいませ。ありがとう2025年9月9日 13時27分 
 
