屋根 |  戸建て
築20年の屋根リフォームで最適な方法を知りたい

築20年の木造一戸建てに住んでいます。最近、屋根の一部に色あせやひび割れが見えてきて雨漏りの心配があり塗装で補修するだけで良いのか、大掛かりな工事を検討すべきか悩んでいます。予算や耐用年数を考えると、どの方法が最も費用対効果が高いのかを知りたいです。
リフォーム会社の回答
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はじめまして。
すまいるーふの渡邉と申します。
ひび割れが出てきているという言葉から察するに、瓦系またはスレート系屋根材で葺かれている屋根だと思います。
基本的に『屋根材』は防水機能は勿論あるのですが、防水機能よりも防水紙を保護する役目を果たしています。
防水紙は屋根材の下にある一次防水層で、この防水紙は季節の温度変化による伸縮が大きくある材料です。
したがって、雨漏りが発生する=防水紙が劣化している。と断言する事ができます。
築20年であれば、屋根材の補修等を行えばまだ延命できるのではないかと考えますが、
防水紙の寿命については新築時に使用されている防水紙のランクに寄与します。
あと何年、『屋根を健全に保ちたいか』というところが、まず焦点になってくるでしょう。
屋根材を塗装や補修しても、防水紙が劣化してしまっている場合、雨漏りは起こります。
屋根のメンテナンスには大きく分けて3パターンの工事方法がございます。
【屋根の補修や塗装】
この工事は一番安価ですが、防水紙に直接アプローチする訳ではないので、防水性能を高めたりすることはできません。
しかし、美観の向上・屋根材自体の劣化保護や塗料の種類によっては遮熱等の対策も可能です。
【屋根の重ね葺き工事】
現在の屋根材の上から新たに防水紙を敷設し、屋根材を上から新設する工事です。
屋根が二重になるというイメージを持って頂ければいいと思います。
工事価格は塗装と比べると倍以上になってくると思います。
リスクとしては、もし雨漏りが発生してしまった場合、屋根が二重になっているが故、原因箇所を断定する事が難しく、また屋根材を剥がさないといけないような場合、二重に剥がす手間と産廃処理代がかかる可能性がございます。
【屋根の葺き替え工事】
こちらは今の屋根材を剥がしてから防水紙を敷設しなおして新しい屋根へと作り替えを行う工事です。
一番高価ですが、リスクも少なく、また保証が長く受けれます。
結論、15~20年以上先も健全であってほしい場合は葺き替え工事の費用対効果が高いでしょう。
15年~20年未満で引っ越しや売却を考える場合はカバー工法の費用対効果が高くなってくると思います。
また、補修や塗装の場合は、運が良くて防水紙に劣化がでてきていないような場合は一番費用対効果が高くなります。
防水紙のランクを調べるには建築図面の仕様書欄等に記載されている場合がございます。
基本的には新築で建てられるときに高ランクの防水紙が使用されることは少なく、築30年以内に屋根の交換工事が発生する可能性がとても高いです。
ご検討くださいませ。
また、ご相談など御座いましたらお気軽にご連絡下さい。ありがとう2025年9月9日 12時29分