耐震工事 |  戸建て
耐震補強工事は有効なのでしょうか?

疑問に思っている事があります。
木造在来工法の2階建て住宅の耐震補強を兼ねたリフォームを考えていますが、数年前に起きた新潟中越沖地震で被災して住めなくなった木造住宅は、その2年前に中越地方を襲った直下型地震後、耐震補強を済ませてあるお宅でした。
住んでいた方は、耐震補強工事で300万程度かかっている為、新たな住宅取得をする余裕はもうないと、途方に暮れた様子でテレビの取材に応えていたのを覚えています。
耐震補強工事をしても大きな地震には耐えられないのでしょうか?
リフォーム会社の回答
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耐震補強をしたから、大きな地震が来ても一概に大丈夫とは言えないですね。
あくまでも、耐震補強は家が倒壊しにくいようにする工事なので・・・
「耐震補強で300万かけて、命を守れたなら」と、考えると安い買い物
だったかもしれないですね。
熊本県や大分県でも、地震の被害がかなりありますが、やはり耐震補強や
耐震シェルターを設置・工事している家は、被害があったとはいえ
倒壊までならないお家が多数あったと聞きます。
今は、耐震補強・耐震シェルターの補助も多数あります。
「自分の命は自分で守る」為の手段として考えてはどうでしょうか。ありがとう2017年8月22日 09時08分
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maimai2さん
実は耐震補強の基準値となるものに地域係数というものがあります。
耐震設計するときに基になる建物の強度を現す「上部構造評点」を計算しますが、震度6強程度の地震に遭遇した時に「一応倒壊しない」と言う基準です。
東京や神奈川などは1.0が耐震補強をする際の最低の基準ですが、新潟や北海道の一部では0.9という地域係数を掛けます。
北海道の一部には0.8という地域もあります。簡単に言うと東京や神奈川に比べて地震に来る確率が低いので、1割弱い建物でもOKですよ。という数値です。
ちなみに東海地震のおきる確率の高い静岡県は、1.25が基準で東京、神奈川よりも1.25倍強い家が新築や耐震補強の際の最低基準となっています。
「一応倒壊しない」=「壊れる」ですので、中にいる人が住宅の潰されない基準です。
1.5倍強い家=上部構造評点1.5まで上げてあげれば、「倒壊しない」になりますが、震度6強を想定していますので、震度7の地震に遭遇すると、1.5でも建物は壊れる危険はあります。
また、繰り返し襲う2度目の本震や余震の際には、最初の地震で弱くなった住宅は、よけいに倒壊する恐れが強くなります。
そのために、「耐震プラス制震」補強が繰り返し襲う地震には有利です。
私がブログに詳しく書いていますので、当社のホームページからご覧頂ければ幸いです。
http://www.e-medic.jp が当社のホームページアドレスが、こちらから「社長ブログ」をご覧ください。ありがとう2017年8月22日 12時58分
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相談者
maimai2さん
ご丁寧にありがとうございます。
必ずしも耐えられるという訳ではないんですね。今まで勘違いをしていました。
ご丁寧に教えて頂き、ありがとうございます。ブログもこの後じっくりと拝見し、勉強させて頂きます。2017年8月23日 18時09分