耐震工事 |  戸建て
築35年の住宅、耐震補強は必要ですか?

3年前ほどに中古住宅を購入しましたが、築35年は経っています。
特に目立ったダメージはないのですが、耐震補強はしたほうがいいのか相談です。
3.11の震災があっても崩れなくいい状態で残っているので、大丈夫だとは思いますが、これからまた同じ規模の震災があった時に、それに耐えられるかどうか?もし、耐震補強するとしたらいくらくらいの費用がかかるのか?外側はリフォームをして綺麗になってるのですが、中側は一度もいじっていないので、概算どの程度になるか知りたいです。
よろしくお願いします。
リフォーム会社の回答
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かめひとさん、こんにちは、株式会社メディックの長谷山と申します。
確認申請書の提出日が昭和56年(1981年)6月以降であれば新耐震基準での建築、それ以前であれば旧耐震基準の建築と耐震基準がわかれます。
新耐震基準であればとりあえずは震度6強の地震に耐えうる(倒壊しない=傾くかもしれません)構造です。
皆さん勘違いされているようですが、東日本大震災の時に東京・神奈川などの地域で震度5強の揺れなのに木造住宅に被害が無かったのは震源が遠く、長周期振動のゆっくりした揺れだったからです。長周期振動は高層ビルなどに被害が集中する揺れで、これに対し、直下型地震は短周期振動と言って、同じ震度でも激しく揺れますので、低層の建物に被害が集中します。
耐震補強計画は、耐震計算だけでなく壁の下に壁、柱の下に柱がどのくらいの割合で存在するかの「直下率」も考えなければいけません。
外部が綺麗に仕上がっているとのことですので、内部からの補強計画、計算をして、耐震強度が上がらなければ外部の補強も考慮に入れるなどの計画を進めていきます。
いくらかかるかと言われましてもなかなか難しいところですが、200万から500万と言うしかないかもしれませんね。
ご不明な点があれば、お答えいたしますので、御質問をお寄せ下さい。
※本来は外部から基礎補強や柱のホゾ抜けを防止するホールダウン金物やホールダウンロープでの補強をしたいところです。
2000年の新々耐震前の建物はこの辺りも実は不安です。ありがとう2017年10月25日 11時03分