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トタンだけ直したほうがいいのか瓦もなおしたほうがいいのか

konnofukusima konnofukusimaさん

築30年以上の住宅を中古で購入し、リフォームして住んでいます。
屋根もそろそろ傷んできています。
2階部分の屋根が瓦、1階部分の屋根がトタンです。
トタンの部分が傷んでいるように見えます。
瓦部分は問題ないと思うのですが、
そうした場合、トタン部分だけしたほうが良いのか。
瓦部分まで一緒にしたほうが良いのか。
どちらが良いでしょうか。

2018年7月31日 12時46分

リフォーム会社の回答

  • すまいるーふ

    対応地域(千葉、東京、神奈川、山梨、滋賀、京都、大阪)

    ㈱住まいDesignですまいるーふを運営しております渡邉と申します。

    長くなってしまうので先に結論です。
    まず、足場が必要になる工事なのかどうかです。
    1階のみを工事する為に全面に足場を架けるとなれば、2階も同時にやってしまえる方が『長期的に見れば』コストパフォーマンスは上がります。
    しかし、2階に劣化もみられない。足場は必要ない。
    となれば、1階のみをメンテナンスする方向でお考えになればいいのではないでしょうか。後は金額との相談になると思います。
    下記はメンテナンスする際に参考にしていただければと思います。

    2階の屋根から。
    瓦は半永久的に使える屋根材です。塩害や凍害を受ける事がありますが、目視で綺麗に見えているのであれば、ほぼ問題ないでしょう。
    しかし、瓦の下地となる木材や防水紙は瓦程耐久性がありません。
    この場合、瓦をめくって下地の確認をしてもらうのが最善です。
    下地に傷み(防水紙の縮みや破れ、木材の腐食等)がある場合はメンテナンスが必要になって参ります。
    メンテナンスが必要となる場合の工事方法大きく分けて3つ。
    『葺き替え』『葺き直し』『部分修理』となります。

    葺き替えは瓦を剥がして新しい屋根材にのせかえる工事を言います。
    工事方法・屋根材に選択肢が多く、理想的な屋根を作る事ができるというメリットがあります。しかし、他の屋根材を使用した場合、部屋内が瓦の時よりも暑くなります。その改善策として断熱や遮熱などの工事を併用すると良いでしょう。
    また、瓦から瓦への葺き替えも選択肢の一つだと思います。ただし、家にかかる重さは変わりません。

    葺き直しは瓦を一旦剥がして、下地(防水紙や木材)を打ち替えた後、剥がした瓦を再度使用する工事方法です。
    割れや欠けがある瓦を取り除き、取り除いた瓦のみ新品と交換します。材料費がほとんど掛からないので、葺き替えよりも安く工事する事ができます。葺き直しの最大のメリットは、葺き替えと同等の防水性能を持たせることが出来るという事です。
    しかし、見た目の変化はほぼありません。『お金をかけてリフォームしたぞ!』という実感は生まれ難いかもしれません。本来、瓦の屋根のメンテナンスは葺き直しがメインですが、瓦職人の絶対数が下がり、葺き替えの比率の方が年々大きくなってきています。(地震の影響もあるかもしれませんが。)

    最後の部分修理です。
    漆喰の塗り直し・瓦の差し替え・部分的な下地の補強。
    瓦の屋根の場合、問題箇所を特定できれば部分的な修理を行う事ができます。
    しかし、根本的な解決にならない場合も多々あるので業者さんとしっかり打ち合わせする事が大事になると思います。


    トタンの屋根のメンテナンスに移ります。
    恐らく、瓦棒か一文字葺きと呼ばれる屋根ではないかと思います。
    どちらにせよ、トタンは表面の退色が進むと劣化していきます。
    メンテナンス方法は大きく分けて4つ。
    『葺き替え』『重ね葺き(カバー)』『部分修理』『塗装』となります。

    前述の通り、葺き替えは新しい屋根材に替える工事です。

    重ね葺き(カバー)は、今の屋根の上から新しい屋根を取付する工事です。
    が、このメンテナンス方法は選択肢から外して下さい。
    理由は板金の屋根は裏面に結露を起こすからです。
    いくら上から重ねても既存の屋根材の裏の防水紙が生きていなければ、結露が下地木材をどんどん劣化させていきます。
    お勧めはできません。

    部分修理はその屋根の種類によって異なります。
    できる場合もあれば、できない場合もあります。
    また、しない方がいい場合もあります。
    しっかりとした調査と提案に裏付けされた部分修理であれば、してもいいかもしれません。

    最後に塗装です。
    板金自体の劣化を一時的にストップさせてくれる工事です。
    また、美観を高める事ができます。
    しかし、塗装をする事で板金通しの繋ぎ目や雨の通り道を邪魔して、雨漏りを起こすケースも無くはありません。
    屋根を作る瓦屋・板金屋はいつも雨・水の流れを一番に考えています。
    入った場合に抜けて出てくる道作り。絶対に入らないような道作り。
    屋根の塗装工事では、その道を潰してしまう事が少なからずあります。
    部分修理の時と同じように提案者の意見をしっかりと吟味する事が大事だと思います。

    と、理屈っぽい事ばかり書きましたが、突き詰めてしまえば出会いが全てだと思っています。いい工事会社、職人、リフォームに出会えますように。

     ありがとう

    2018年7月31日 22時52分

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  •   相談者
    konnofukusima konnofukusimaさん

    ご丁寧に本当にありがとうございます。
    回答いただいた情報でリフォーム会社と話しができそうです。
    だまされたりというのがちょっと怖かったので、本当に助かります。
    ありがとうございました。

    2018年8月1日 00時02分

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この投稿は、2018年7月31日時点の情報です。現在とは異なる可能性がありますので、ご自身の責任のもと参考にするかご判断くださいますようお願い致します。