断熱 |  戸建て
寒い家をどうにかしたい。教えてください。

家がとても寒く、暖房をつけてもなかなか暖かくなりません。冬の光熱費はとても高く家計を圧迫しています。
また、寒さのため台所での料理や皿洗いなどの作業はとても苦痛です。
ずっと悩んでいましたが、リフォームをすれば、解決できると聞きました。
どのようなリフォームをしていけば、冬でも暖かく過ごせるのでしょうか。
ぜひ、教えてください。いったん費用については関係なく、ベストなリフォームを教えてください。
リフォーム会社の回答
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住宅の状況は築年数にもよりますが、30年前くらいの木造住宅だと
サッシもアルミサッシでガラスはシングルガラス、壁や天井、床などには断熱材は
あまり入っていないと思います。床は入ってない場合が多いです。
寒い家の原因は、資料によると、
開口部58% 外壁15% 換気15% 床7% 屋根5%の熱が
外に逃げていきます。
ですので、高気密高断熱にして、開口部を改修する事がまず1番だと思います。
開口部改修の方法は
①内窓設置②窓交換③カバー工法での窓交換の方法があります。
昔のアルミサッシだと熱伝導率がいいので熱が逃げやすいので
断熱性能は良くないです。
現在ではアルミ樹脂複合サッシや樹脂サッシが主流です。
価格で性能も違います。性能を上げるにはトリプルガラスにする方法もあります。
もちろん断熱材も大事です。
壁・床・天井(屋根)の断熱施工です。
現在では、住宅の断熱性能はUa値(Q値)、気密性はC値という指標で
断熱性能を判断します。
お客さんに聞かれてこの数値を即答できない場合はその会社は候補から外した方がいいと思います。
ただ、リフォームの場合だとC値は家全体をリフォームしないと良い数値は測定できないともいます。C値は現場で測定するしかないです。
断熱材にも種類があります。
グラスウール、発砲ウレタン現場吹付、フェノールフォームな色々あります。
大まかですが、グラスウールは安価です。ただ施工する職人の技量で性能が大きく変わります。外壁側に筋かい(斜め材)があると非常に施工がやりにくいので、あまり断熱材に詳しくない会社や職人だと厳しいです。
その点、発砲ウレタン現場吹付の方が壁にぴっちり行き渡るので気密性能もいいです。
フェノールフォームなども筋交いの間に入れるのは大変です。
断熱性能はいいですが少し高価です。グラスウールに比べると施工精度は高いです。
壁の場合、既存の内壁の内側にパネルを貼る方法もあります。
ただ、部屋の面積は現在より小さくなります。
床や屋根天井断熱などの性能を上げれば床断熱は必要ないと思います。
床や屋根天井は壁と同じように断熱材を吹付する方法やグラスウールを敷く方法、垂木や根太の間に断熱材をはめる方法など色々あります。
ご質問の趣旨とはそれますが、断熱改修をお考えであれば一緒に
耐震改修をされるのもお勧めします。
柱や梁をむき出しにしたスケルトン状態にするので施工費用が別々にするより抑えられます。
ちなみに昭和56年(1981)5月以前の建物で、何も耐震改修していない場合、確実に倒壊リスクが高いです。
正直、断熱リフォームは1軒1軒で状況が違うので現地調査されることをお勧めします。ありがとう2020年4月9日 23時26分